夏の午後、たろうとじろうの兄弟が夕立にあい、田んぼの物置小屋でしばし雨宿り。雨が上がり、小屋の外に出てみると、・・・「わあ、でっかい いけだあ!」2人は唇が紫になるまで泳ぎに泳ぎ、涼しい風に吹かれながら眠ってしまいます。そして、目覚めたときには・・・。「となりのトトロ」や「めっきらもっきらどおんどん」の世界を連想させる物語です。日本の田園風景がなつかしく、子どものころの長い夏の一日がよみがえってくるようでした。娘は、最初に読み聞かせたときには、ただぽかーんとしていましたが、2回目に読み終わると、一言「ふしぎなせかい。」と、つぶやきました。池で釣りをしていたおじいさんはいなくなっていたのに、田んぼの中の案山子だけが残っていたことも不思議に思えたようです。