なんとも表現しがたい魅力のある絵本です。
ダイナミックな絵と、謎の少年・・・。なぜ、亀を散歩させてるのだろう?かばに餌をあげているのは、動物園の関係者だから・・・?それから、その話し方はいったい・・・?大人の目線で見ると、しっくりこない場面があり、それがまたとても面白い、という感じ。何度見ても味があり、私も娘も大好きになった、というより、好きにさせられたというような一冊です。
独特の文章なので、私もすぐに覚え、移動中の車などでは、「かばくんのお話しようか?」と、暗唱して娘に聞かせていることもあります。チャイルドシートの娘は、私の声を聞きながら、あの、ダイナミックな絵が頭に浮かんでいるのかなーと考えたりもしています。
また、子供と語り合いながら読み聞かせができるのも楽しくて、「一番早起きはだあれ?」と聞くと娘は「きりんさん」、「一番ねぼすけはだあれ?」と聞くと、「サイ」と自分で決めて答えてくれます。
読めば読むほど味が出る絵本です。本屋で立ち読みをした時は「・・・・?」という感じだったのですが、購入して読み聞かせをしてみると、理屈にならない魅力があり、ロングセラーたる所以を感じます。