1軒の家、とても重厚な家が見守ってきた人の営み。
多くの人が生まれ、育ち、巣立ち、なくなっていく様、その時代を映し出すいろいろな出来事・・・一軒の家から見た人間模様が書かれています。
時代が変わり、人が変わるとともに、家も少しずつ様変わりしていく、その時の流れは変えられないけれど・・・更地になり、まったく生まれ変わってしまう最後は少し残念な気持ちがします。
なんといっても絵がいいですね。
家だけでなく、一人ひとりの人間の様子、家のまわりの草地や畑、木。季節、時代によっていろいろな色を見せるその風景の移り変わりがすばらしい。
何歳くらいで読めるかな?
でも、小さい子どもに読んで聞かせるには難しいでしょう。
子どもというよりも、大人が手に取りじっくりと味わう絵本だろうな、と思う。