バーバパパシリーズは、大人が読んでも、お子さんと一緒に感動できる内容で、大好きです。
子育てのことなんかも学べるし、実にナチュラルに、自分の気に入らないものは受け入れないで正直に生きるバーバパパヤママの姿は、大人が人生に迷ったとき、必ず力になってくれると思います。
中でも一番お勧めは、2作目の「・・・たびにでる」です。
1作目が「自立」がテーマだとすると、
2作目は「自立後、人生を実り豊かなものにする『愛』をみつける」、というお話かな。
世の中の役に立つこともできるようになったし、
仲良しファミリーも傍にいるんだけど、
バーバパパは、ちっとも笑わない。つまらない、という感じ。
お医者さんに「ママ(パートナー)が必要では?」
と言われ、世界中を旅して、宇宙まで行くのだけど、旅先の人の言う場所に、ママはいない。
それで、最初にパパが生えてきたお家に、
「原点」にパパは戻るのですが、
そのお家のお庭の隅の土の中に、ママが、育っているのです(笑)
その、土の中のママも可愛いんですけど、
生えてから、パパと逢引してる時のママは、伏せ目がちで、「乙女」でカワイイ!
ママのファンはこの本必見です。
そして二人は、子供の卵を同じように土に埋めて、家族を増やすのですが、
土の中のバーバあかちゃんが、凄くかわいい絵です。
生まれた時に、バーバパパが、モジャの穴を覗いている絵は、
「ん?・・・なんだか変わった子供が出てきた・・・」
と、吹き出しをつけたい(笑)
モジャもパパと目が合っていて、何度見ても面白いページです。
最終ページで、幸せに包まれたファミリー誕生!
パパは「自分だけの幸せゲット!」となっているのですが、
端っこで、お医者さんに毛を触られ、子供に毛づくろいされているモジャが、
面白いです。
お医者さんが、こんなバーバ赤ちゃん初めてだ、って言っているのですが、
お医者さん、助演男優賞の一冊ともいえます。
一昔前、日本では「自分探し」っていう言葉が流行りましたが、
「自分はいつもここにある、人に聞いてもわからない、原点に還れ」
という言葉を聞いた時、
私は、そうだなあ、って思ったことが有ります。
そんな一冊です。「バーバパパ、たびにでる」。
パパは愛を見つけた、めでたしめでたし、です(笑)