「げんこつやまのたぬきさん」や「おはなしゆびさん」などの童謡詩人でも知られる作者の作品だけあって、ホット和める温かい絵本です。
みんながちょっと休めるようにと、うさぎさんが作ったしっぽ付きのかわいい椅子。その名は『どうぞのいす』
ろばさんがやって来て、持っていたどんぐりを椅子の上に置いてお昼ね。その間にいろんな動物達が入れ替わり立ち代りやって来て・・・・・。 子ども達の大好きな動物がいっぱい登場します。
子ども達にこの絵本を読んだ後には、『どうぞ。どうぞ』ブームがやって来ます。「どうぞ、いいよ」「どうぞ、どうぞ」と・・使う場面を理解しているのかどうかは別として、
僕が!私が!と前に出るばかりではなく、まわりのお友達やきょうだいのために・・という感情を肌で感じとっているようです。
『もったいない』とか、『おかげさまで』という日本で昔から当たり前に使われていた言葉やその心が、今、海外で見直されているけれど、子ども達に伝え続けたい事、自分自身もわすれたくない事ですね。