壮大で、読んでいてすかあっとなる物語でした。
ほんとに春らしいなあって思いました。
大風がびゅわあっと吹いて、それで春を感じる・・のに
似ているなあと。まゆのまっかな髪も素敵ですね♪
山の雪がとけて「春の竜が出る」のも、私が暮らす地域でも
「種まき爺さん」ですとか「白馬」ですとかあるものですから
親しみを感じてしまいました。
娘は怖いものは苦手なのですが、こちらは、ちょっとかわいらしい
子どもの竜も登場するせいか、それとも、まゆがその竜をお世話している
のがうらやましかったせいか(お世話好きな娘です)、楽しく
聴いていました。最後のページの虹・・「ここはきっと竜なんだよ」と
青色の部分と緑色の部分を指差して言っていました。
辰年の年賀状の版画に、この竜を使うのも素敵だなあ(前は『エルマー
のぼうけん』の竜の版画を作りました。12年後は『アントン・ベリーの
ながいたび』の竜にしようかなあと考えてはいたのですが・・気の
長い話ですが、こんな大きな物語を読んだ後には大きなことを考えたく
なるものですね)。