この本は、とても有名ですね。
でも今まで読む機会がなく読んでいませんでした。
読んでみての私の感想としては、少々後味が悪い感じがしました。
せつない思いや人を思いやす優しさが花さき山に花をさかせるという設定は素敵でいいなあと思いました。
でも、その優しさやせつなさや思いやりの内容が私にはどうも納得いきませんでした。
とくに双子の兄弟のところはあまりにもかわいそうだとおもわずにはいられなかったし、優しさというか我慢というか自己犠牲のような気がしました。
我慢や自己犠牲が美徳とされきた古い時代には、この内容は非常に感動的かもしれませんが、なんとなく今風ではないなという印象をうけました。
また、最後やまんばにあったことなどを大人に話した時、それを誰にも信じてもらえなかったという結末もなんとなくさびしく感じました。