しりとりだと軽く思ってはいけません。
表紙に描かれている鬼とメビウスの輪。
鬼の子供がドアのベルを鳴らした途端、異次元の世界に迷い込んだ感じ。
子ども遊びと侮れない展開が待っています。
しりとりの絵本ですが、次々と部屋を変え、物語が強引に展開します。
しりとりの最後の「ん」まで、見事で落ちを作っていますが、終わりのない世界のように感じます。
どのページをとっても、不思議絵のようで、シュール絵画のようで、タイガー立石さんの絵が絵本を芸術に高めているような…。
低学年にだけ見せているのではもったいない高度なお遊び絵本。
楽しませていただきました。