1917年、ニューヨーク生まれで、この「ルピナスさん」で全米図書賞を受賞しています。
2000年没。
とにかくこの絵が、特徴的です。
板に水彩画の具で描き、色鉛筆でアクセントをつけるという画法なのですが、奇麗の一言に尽きるものです。
ルピナスという花が、伏線にあるのですが、それを象徴しているかのように各ページ毎、一つの色を中心に描かれていて詩情豊かとでも言えば良いのでしょうか。
お話は、一人の女性が、おじいさんと約束した「世の中をもっと美しくするために、何かしてもらいたいのだよ」ということを、その生涯をを通して見つけ出して実践したという長い時の経過を綴っています。
人の一生って何?ということを問いかけられているような読後感があって、考えさせられてしまいました。
子供の絵本というよりも、大人向けの絵本と言えるかも知れません。