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やこちん

ママ・50代・兵庫県、女の子21歳

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やこちんさんの声

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自信を持っておすすめしたい 聞こえてくる絵   投稿日:2025/06/30
白い馬
白い馬 文・構成: 松本 猛
絵: 東山 魁夷

出版社: 講談社
絵が好きで、時々美術館などに訪れます。
東山魁夷の絵は、その静謐さの裏に
いつも音楽が鳴っているような錯覚を覚えていて
不思議だなぁと思っていたけれど
この本との出会いで、その謎が解けました。

この絵本は、魁夷の絵で構成され
文章はいわさきちひろさんの息子さんが書かれたもの。

この本には解説があり
そこに「絵のイメージが浮かんだ時、同時にモーツアルトの旋律が浮かんでいた」とのこと
また「絵の具が乾くのを待つ間も、モーツアルトを流していた」と・・・。

おどろいた。
私の中の何かが
この絵に潜む音を、聞いていたのだろうか・・・。

解説まで通して
とても読みごたえのある一冊です。
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なかなかよいと思う 理解しあう・・・その先に   投稿日:2025/06/09
「コーダ」のぼくが見る世界:聴こえない親のもとに生まれて
「コーダ」のぼくが見る世界:聴こえない親のもとに生まれて 著: 五十嵐大
出版社: 紀伊國屋書店
「コーダ」の映画を見たので
聞こえない家族の中で聞こえる人のことを指すのだとは知っていたが
それでも、その内実は、複雑なのだなと感じた。

「マイノリティな存在を知ってもらうということは大事だけれど、もう、その先に進んでもいいのではないか」という記述があり
ドキッとさせられた。
理解しあうことは大事だけれど
理解したら、その次は、どうすればいいのかということを考えなければならない。

聞こえて見えて、移動にも不自由がないことが前提で設計されている社会を
どうしていけば、みんなが生きやすい社会になるのか・・。
コメの値段ばかりが取り上げられ
一喜一憂しているこの国に
それを成し遂げられるだけの力がまだ残っているのか
少し不安にもなった。

手話歌が、感動ポルノだったことは、少し驚いた。
立場が変われば、それぞれの意見があるものだ。
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ふつうだと思う 児童書としては難しい・・・   投稿日:2025/06/01
森に帰らなかったカラス
森に帰らなかったカラス 作: ジーン・ウィリス
訳: 山ア美紀

出版社: 徳間書店
もともと翻訳本が少し苦手なのです・・・。

男の子たちのやり取りが
冗談なのか、ただ柄が悪いのか、
その地域のことなども理解できないため
ちょっと眉をひそめながら読みました。

怪我をしたカラスの雛を育てるあたりから
物語は急速に動き出すのですが
あまり希望の持てないバットエンドで
気持ちが放り出されたまま、お話が終わります。
もうひとつの帰還兵(主人公の父親)の話も絡み合って
話はより一層複雑化し
話に入り込めないまま、読了しました。
こんな気分になったのは初めてです。
私の知識不足のせいかもしれません・・・。


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自信を持っておすすめしたい 人生のすべてを納得   投稿日:2025/05/29
勇気の花がひらくとき やなせたかしとアンパンマンの物語
勇気の花がひらくとき やなせたかしとアンパンマンの物語 文: 梯 久美子
出版社: フレーベル館
やなせたかしさんの自伝なんですが
ジュニア向けとあって、とてもやさしい日本語で書かれていて読みやすいです。

やなせさんと戦争体験は
その作風からみても
切っても切れないものなのだと思いますが
その体験さえも
アンパンマンが生まれるためには必要なものだったのではないかと感じます。

水木しげるさんが
戦争により体を痛められたけれど
利き腕はのこった・・・その手で後世に残るものを紡いでくださった・・。
それと同じことを思い出すようなエピソードがつづられています。
すべては、そうなるための、神の采配なのでは
そんなことを考えながら読了しました。

久しぶりに、手元に置いておきたいと強く感じた一冊でした。
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自信を持っておすすめしたい 好奇心ってすばらしい   投稿日:2025/05/29
鳥居きみ子 家族とフィールドワークを進めた人類学者
鳥居きみ子 家族とフィールドワークを進めた人類学者 著: 竹内 紘子
解説: 岸積

出版社: くもん出版
人類学者の鳥居龍蔵の妻、きみ子に焦点を当てた物語です。
おもしろくて一気に読んでしまいました。

子どもを産み育てながらも
だれに強制されたわけでなく
自分が選んで、研究者としての道を踏み出したことは
当時の時代背景を考えれば、すごいことだと思います。

きみ子の能力も素晴らしかったのだと思いますが
なにより、それに理解を示す夫・龍蔵と
応援する周りの人たちもすごい!!

また「知る」ことに貪欲で
大変なこともたくさんあったのでしょうが
「楽しんでいた」んだろうなと感じました。

好奇心を持ち続けることは、
生きていく力になるのだと思います。

たくさんの子供たちに手に取ってほしい、一冊です。
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自信を持っておすすめしたい 深い余韻   投稿日:2025/05/12
チリンのすず
チリンのすず 作: やなせ たかし
出版社: フレーベル館
朝ドラの影響か
地元の図書館では、
やなせたかしさんの本が、軒並み貸し出し中です。
この本も、かなり待って、やっと回ってきました。

かわいい子羊の表紙が与える印象とは、全く違う読後感に
しばし呆然としました。
やなせさんの紡ぐ物語は
ときどき、こういうものが紛れているので
いろんな意味で用心が必要です。

母を殺された子羊が、その犯人に弟子入りし
自分も悪に身を落として
最後には、母の敵を討つ・・という筋書きです。
いろいろな人生の分岐点で
その選択が正しかったのか??・・・と
考えさせられるような読後感です。

ある程度の人生経験のある大人の方が
より、考えてしまうような一冊です。
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自信を持っておすすめしたい 図書館の裏側   投稿日:2025/05/12
はたらく図書館
はたらく図書館 写真: 吉田 亮人
著: 矢萩 多聞

出版社: 創元社
こういう本を待っていました。

個人的に、バックヤードツアーが大好きです。
日頃お世話になっている図書館の
普段見ている表の顔ばかりでなく
その裏側がのぞける構成に
思わず、背筋を正して、ページをめくりました。

何気なく借りている本が
こんなにシステマチックに管理されているということに
いまさらながら、感謝の気持ちでいっぱいになりました。
写真絵本は、そのリアリティがハンパないですね。

ふと、今問題になっている
「図書館にはあるはずなのに、いつまでも貸し出しに回ってこない」というようなニュースを思い出しました。

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自信を持っておすすめしたい 変形絵本、すごいっっ   投稿日:2025/05/04
かたちえほん おはなさん
かたちえほん おはなさん 作: わたなべ ちなつ
出版社: 小学館
お花の一人称語りなんですが
なにより、絵本の変形ぶりが目を引きます。

開いた瞬間に「あぁこうなってるの」と思い
そして
ページを繰る毎に前のページと照合。
パステルな色彩と共に
なにより、絵にすべてを持っていかれます。

行きつ戻りつしつつ何度も楽しめる
春にふさわしい1冊です。
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自信を持っておすすめしたい インパクトがすごい   投稿日:2025/04/09
バナナにげる
バナナにげる 文: よねやまゆうた
絵: いそがいこういちろう

出版社: ニコモ
タイトルと共に
必死の形相のバナナがしても印象的な表紙。
バナナ好きにとっては、ほおっておけないオーラが出ています。

タイトル通り、バナナが逃げます!!

房から離れて、皮も脱げて、逃げて逃げて・・。
その疾走感はすばらしい!!

他の果物や動物たちも逃げてきて、行き着いた先は・・。

やっぱりそうきたかっっという
期待を裏切らない一冊です。
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自信を持っておすすめしたい 春を待つ思い   投稿日:2025/03/03
はるさんと1000本のさくら
はるさんと1000本のさくら 作: ただのぶこ
出版社: 中央公論新社
読み終えて、ドラマを見たような余韻に包まれました。

過疎の村の「一番若い」おばあさんが主人公なのでかな・・。
いや、やっぱり、桜がメインかな・・。

人が去っていった里山に残されたおばあさんたちで
桜の木を1000本植えることをコツコツと続けます。

お話の山場は、その桜が根付き、花を咲かせたその後から。

「願い」は、その願った人がたとえ亡くなっても
ずーっとずーっと残って
こんな形で「花開く」こともあるのだなと感じました。

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