新着レビュー

9月21日以降掲載分

  • 楽しい!

    「こけしぞろぞろ」など、おもしろい絵本をかかれるまつながもえさんの新作としり読んでみました。表紙から楽しそうでわくわくしながら読み始めましたが、やっぱりおもしろい! 風邪をひいた店主さんにかわって、がんばるきんぎょたちがなんとも楽しくて、ひきこまれました! くすっと笑えて、最後はほっこりする素敵な絵本でした。

    掲載日:2025/09/24

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  • タンザニアの民族画ティンガティンガに源流を持つ、生命力あふれる色彩に惹かれてこの絵本を手に取りました。ページをめくるたび、アフリカの大地の熱や動物たちの息づかいが伝わってくるようで、その独創的なアートの世界にまず魅了されました。

    その鮮やかな絵の中で語られるのは、力を持つ者と持たざる者、そして知恵の価値を問う、深く普遍的な物語です。日照りに苦しむ動物たちが、水を飲むために仲間を犠牲にしようとする。そんな絶望的な状況で、最もか弱い立場にあったノウサギが、腕力ではなく機転を利かせて全員を救う展開には、胸がすく思いがしました。

    「なかよしの水」という題名の本当の意味が、最後の場面で心に響きます。強い者が弱い者を切り捨てるのではなく、知恵を出し合って困難を乗り越えた先にこそ、皆で分かち合える恵みがあるのだと、物語は教えてくれます。

    作者が故郷で聞き集めたという民話の力強さと、美しいアートが見事に融合した一冊です。困難な状況において、真の協力とは何か、そして本当の勇気とは何かを、世代を超えて静かに、しかし力強く語りかけてくれます。

    掲載日:2025/09/24

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  • エリック・カールさんがグリム童話に絵をつけたら、こんなにも明るい世界になるのですね。
    収められたグリム童話のほとんどを知っているだけに、同じ童話の絵本を思い起こしてみたのですが、エリック・カールさんの絵は際立っています。
    エリック・カールさん好きな読者への、素敵なプレゼントのような絵本です。
    ただ、童話をいくつも盛り込んだために、エリック・カールさんの絵が少ないのが残念ではありました。

    掲載日:2025/09/24

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  • 調査ロボット

    海底調査や深海調査がどのように行われているのかがよくわかる絵本でした。このような調査ロボットの製作に際しては日本の繊細さや複雑さが得意な技術が発揮されているのだろうな、と考えながら読ませていただきました。ただ、子どもには私が期待していたほどには、調査ロボットに興味を持ってもらえず、残念でした。

    掲載日:2025/09/24

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  • いつものねこ

    • レイラさん
    • 50代
    • じいじ・ばあば
    • 兵庫県
    • 女の子2歳、女の子1歳

    「ぼくの」シリーズ。
    題名から察するに、飼い猫かと思いきや、さにあらず。
    いつものねこ!?
    帰り道に見かける、という関係性がなかなか奥深いです。
    さあ、またまた、ノンストップのラインナップが愉快です。
    もう、ねこじゃないかも、もご愛敬。
    そうこうしているうちに、いつものねことはぐれ、
    またまた探し絵モード。
    決め手は、王道のあのねこグッズ。
    ピッタリ着地はお見事です。

    掲載日:2025/09/24

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  • なんだこれは?

    なんだこれは……!? 「たぶん ゾウ」というくりかえしで、次々とおこることに、ページをめくりながら息をのみました。たなかひかるさんって、本当にすごい発想ですね! 最後まで全く予想もつかない展開で、シュールで、独特で、とにかくおもしろかったです。

    掲載日:2025/09/24

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  • 古代エジプトの人々はなぜミイラを作ったのか。巨大なピラミッドは何のために。そんな素朴な疑問が、物語を読むうちに一本の線で繋がっていくような知的な興奮を親子で味わいました。

    この絵本は、彼らの全ての文化が「死と再生」という壮大な世界観に基づいていることを見事に解き明かしてくれます。死後の過酷な旅路を守るためにミイラや「死者の書」が必要だったという背景がすとんと胸に落ち、まさにこの死生観こそが、古代エジプトの文化と芸術を理解する上での「おへそ(=中心)」なのだと深く納得しました。

    また、「死者の書」の緻密な絵や壁画に描かれた五千年前の豊かな暮らしの様子は、芸術的な魅力にも満ちています。古代エジプトが、ただミステリアスなだけでなく、活気あふれる人間の営みの場であったことを、色鮮やかなイラストを通して実感させてくれました。

    難解になりがちなテーマを、子どもの知的好奇心を刺激する「謎解き」として構成した一冊です。「美のおへそ」という名の通り、遠い文明の核心に触れ、歴史を探求する楽しさの扉を開けてくれるアートブックでした。

    掲載日:2025/09/24

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  • 森の奥にあるたぬきクリニックのお話です。

    ここへ来る患者さんは全て妖怪ばかり。それぞれの特徴を捉えた病気や怪我に、丁寧かつ適切な診察と手当てをしてくれるたぬき先生はとても頼もしく感じました。
    そしてたぬき先生も手術する際にはイカに化けて手術していました(笑)

    妖怪好きの子ども達に読み聞かせてあげたいオススメの一冊です☆

    掲載日:2025/09/24

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  • 生命力あふれる

    • maaruさん
    • 40代
    • ママ
    • 長野県
    • 女の子11歳、女の子9歳

    総合学習で竹を使用している4年生のクラスでの読み聞かせに使用させていただきました。

    絵の素晴らしさはもちろんのこと、ことばがわかりやすく、丁寧です。
    土の中の様子などは、一緒に聞いていた先生も興味深そうに聞いてくれていました。

    掲載日:2025/09/24

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  • おばけ煙突の頃

    昭和39年に取り壊されたというおばけ煙突のことが記憶にあるのは、地域限定の高齢者層に限られるかも知れません。
    同じ年に行われた東京オリンピックや、いろんなものが建築されていった高度成長期に、過去のものは姿を消していかなければならなかったのです。
    でも、おばけ煙突伝説は妙に記憶にあるのですから不思議です。
    見る場所によって、4本の煙突が重なり合って、1本にみえたり、2本、3本に見えたり、視覚のマジックは、電車の車窓から景色を眺めているからこその発見であり、驚きなのでしょう。
    おばけ煙突を懐かしく思いつつ、車窓からの景色を楽しむゆとりにも憧れます。
    絵本に出てくる遊園地は、あらかわ遊園でしょうか。
    大正時代に開園したという遊園地は、おばけ煙突と仲間的な存在ですね。

    掲載日:2025/09/24

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