●作家として、イチ絵本ファンとして作りたかった『ぴーかーぶー!』
─── 1年の間に、本当にたくさん絵本を出されていますね!どの作品にも新しさがあって、お話を伺うだけでもワクワクしちゃいます。最近の新井さんの作品には、ご自身が文章のみを担当されているのもありますよね。新井さんはイラストレーターという印象が強かったので、とても新鮮なのですが、どのような経緯で文章を担当されるようになったのですか?
僕、すごく絵本が好きで、絵本を作家という立場以外にファンという立場からも楽しんでいるんです。文章のみを担当した絵本は単純に「この人のこんな絵本があったら嬉しい!」というファン心理を作家として実現した結果です。
実現1作目はcolobockleの立本倫子さんと一緒に作った『スーモのさがしもの』(幻冬舎)。そして今年9月には小林ゆきこさんと一緒に作った『ぴーかーぶー!』(くもん出版)が発売予定です。
─── 今日、ダミーを持ってきていただいたのですが小林さんの描くモンスターが、とっても神秘的で、かわいらしさもちゃんと残っていて、絶妙なんですよね!
「小林さんのミステリー的な絵本がほしいよ〜〜〜!」と思っていた僕にとって、まさに宝物です!表紙の絵をもらったときは、もう泣きそうになりましたもの。
自分の好きな絵本作家さんに、描いてほしい作品を作ってその絵をお願いする、癖になりそうです(笑)。
それから、8月に発売された『こわいものがこないわけ』(講談社)。これも僕としては新しい試みをした絵本になります。
─── それはどんなところですか?
「あけて・あけて」シリーズや『もっと いろいろ ばあ』のような、赤ちゃん対象の絵本ではなく、3歳、4歳以上の子どもに向けた絵本なんです。子どもは夜、怖いものが本当に来ると思っているじゃないですか。そこで「怖いものは来ないよ」というメッセージを伝えたかったんです。僕の娘が小学2年生になるんですが、寝る前に読む絵本としてとてもリピート率が高いですね。
─── 次回作のお話まで伺えて、今後のご活躍がとっても楽しみです!
最後に、『もっと いろいろ ばあ』をこんな風に楽しんでもらいたい…というようなメッセージをお願いします。
元気よく楽しんでもらえたら嬉しいです。
2冊合わせると色が全部網羅できるので是非、2冊そろえて遊んでほしいですね。
あと、僕は部屋に表紙を出して飾っているんですが、絵本飾るのって結構いいと思うんですよ。カワイイし、インテリアとしてもオススメです。
─── 本当だ!2冊並べるととってもキュートですね。

ありがとうございました!
【編集後記】
第一作目『いろいろ ばあ』発売時以来、久々にお会いした新井さんはやっぱり絵本が大好きで…。
ご自身の新作絵本について語られる時は勿論なのですが、好きな絵本作家さんのことについて語られる時には更に目が輝いていたりして(笑)。取材が終わってからも、絵本の魅力や可能性についてのお話が止まらなくなり、とても楽しい時間を過ごすことができました!
あ、こんなにお忙しい新井さんですが、娘さんの話になるとそれはそれは嬉しそうな顔になっていたこともお伝えしちゃいますね。
(編集協力:木村 春子)






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