
ある日、子猫がやってきた――。5年生で突然登校拒否になった幼なじみの仁菜が、薄汚れた子猫を拾い、ぼくの家へ連れてきました。自分の家で飼えない仁菜にかわって、ぼくと家族が世話をすることになったのだけれど……。子猫のニケに関わる中で数々のことを学んでいく、ぼくの様子がていねいに紡がれます。15歳で講談社児童文学新人賞佳作を受賞し鮮烈デビューした獣医師が描く、大切なお話です。

ペットを飼うことについてしっかりと人々に命の大切さ、尊さをこの本を通じて教えてくれていると思います。私も最近愛猫を病気で亡くしましたが、その病気に気づいたのが遅く手遅れになってしまいました。そんな辛い経験から学んだこと、その猫の死をもって私が学んだことなどがこの本を読むことを通じてさらにはっきりしたと思います。生き物を飼うことはしっかりと責任をもって命を大切に一生懸命に向き合ってあげることでもあると思います。素晴らしい1冊に出会えてよかったし、子供たちにもしっかりと心に残してほしいと思います。 (ピンクちゃんさん 50代・ママ 女の子14歳、男の子7歳)
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