

「けしごむぽん、いぬがわん」
どういうことかと言うと、けしごむに色をつけて、はんこみたいにぽんっと押して、鉛筆で描き足してあげると……わん、わん。あっという間に犬の絵が完成しちゃった、ということ!
これって楽しい。ペンのキャップでぽんぽんぽん、フォークでペタペタ、かなづち、ものさし、積み木にねじ……身の回りのものを使って、どんどん絵が生まれていくのです。ひつじにおおかみ、汽車に草原、やがてやって来たのは大きな街。ストーリーだって進んでいきます。
さて、到着したのはレストラン。ここでご馳走してくれるのは、やっぱりはんこ遊びでつくったピザにおすしにアイスクリーム。
「ぽんぽんぽん。さあ、めしあがれ」
創作絵本から図鑑までとても幅広く活動をされている画家・絵本作家のほりかわりまこさん。今度の新作は、すぐにでも真似したくなる可愛らしさ。はんこが大好きな彼女のアイデアがつまっているのだそう。
読めば不思議、お部屋の中のあれもこれもが「はんこ」に見えてくる!? 日常がアートに変わる瞬間、その楽しさを子どもたちにも存分に味わってもらいたいですよね。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)

ものさし、ふた、フォーク、積み木、かなづち、テープ、ねじくぎ……。使っているのは身近なものばかり。はんこ遊びでこんなアートができるなんて! 『はんこ遊び×アートのたのしさ』おうち遊びのきっかけにも最適。イマジネーションがゆたかに広がる絵本です。

「海のアトリエ」がよかったので、同じ作者さんとしり読んでみました。印象がまったくちがう絵本でびっくり。今回は、はんこでつづられていくシンプルな絵とお話が、なんともほのぼのしてかわいい! まねして描いてみたくなりました。 (あんじゅじゅさん 50代・その他の方 )
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