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柳田国男が書きのこした名著『遠野物語』が、初の本格絵本シリーズとして現代によみがえる。最も有名なストーリーのひとつである「河童」を、その土俗的な部分に焦点を当て子どもにもわかりやすく再話。
私は柳田國男さんの大ファンです。また遠野物語も大好きです。それだけにこの本は興味深く、読ませて頂きました。これはあまりにもインパクトのあるお話です。私はこの本に出てくる赤いかっぱというのがいつまでも脳裏に焼きついて離れません。かっぱと言えば、私は少年時代、地元の井戸でかっぱを見たことがあります。誰も信じてくれませんが、やはりかっぱだと思います。当時、私は田んぼの近くで一人で遊んでいたのですが、井戸から何か変なものが現れたのです。最初はそれが一体何なのか、よくわからなかったのです。けれども確かにどこか絵で見たことのあるかっぱの形をしていましたから、それがかっぱだとわかりました。まったく元気のない不気味な生き物でした。だからかっぱにはとても関心がありますが、このお話は柳田國男さんの世界を見事に描いていると思いました。素晴らしいお話だと思います。 (水口栄一さん 60代・その他の方 )
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