ここは海。広くて深い海。
今は夜でしょうか、朝でしょうか、美しくて不思議な色。
見とれてしまいます。
…と、とつぜん。
「にょっ!」
何かが海面に飛び出してきましたよ。
シルエットしかわからないけれど、先が大きく2つに割れている形。
あれ、なんだと思う?
人魚のポニーテール? それとも、かぶとむしのツノ?
「にょっ!」
またです。今度はニョロニョロしたもっとへんな形。
「にょっ!」
またまた。またまたまた。
わ!今度はいっぱい飛び出してきた!?
一体海面の下には何が潜んでいるというのでしょう。
絵本からの問いかけが続くこの絵本。
例えば…と、みんなの想像の手助けをしてくれるのも絵本です。そこには思いもよらないものが、それはそれはカラフルに描かれています。こんなものが海にいるわけない!?でも、いたらいいな…ってものばかり。
ザ・キャビンカンパニーさんならではの、奇想天外な展開。見ているだけでウキウキしてくるダイナミックで色鮮やかな絵。そして何より楽しいのが「にょっ!」っていう響き。遊び心たっぷりなこの絵本、どう楽しむのかも自由ですよね。
ところで一体。ほんとのほんとは…何だったのでしょう?
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
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あれ、なんだと思う? 想像力を育む絵本
広く深く美しい海から、「にょっ!」と出てきたあれ、なあに? ページをめくるたびに期待を裏切られるのが、悔しいような、楽しいような。頭が柔らかくなるアイディアに溢れた、新感覚の問答絵本。
舞台は広く深い海。夜と朝の境界のようなちょっぴり不思議な色の海。眺めていると、水面に「にょっ!」と何かが出てきます。逆光のせいか、シルエットしか分かりません。あれ、一体何だと思う? と、絵本が問いかけてくるのですが・・・。
ザ・キャビンカンパニーならではの美しい色彩で描かれる、遊ぶ心たっぷりの絵本です。
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