
大きく美しい自然にめぐまれた、岩手県の遠野は、日本の昔話や伝説のふるさととして有名です。この物語もそのひとつです。遠野に住むかわいい娘が若駒(若い二歳ぐらいの馬のこと)と仲良くなり、いつも一緒にいましたが、父親はそれをにくむようになり、若駒を殺してしまいました。娘は若駒と天にのぼっていくと、自分のかわりに、かいこを父親の元にささげました。父親はそれを神さまとして、くわの木でおしらさまを作り……。

遠野物語と聞くだけでなんだか不思議な世界に引き込まれていくような気がします。
娘と若駒は人と動物を超えた特別な関係。それを疎ましく思った父親によって、若駒に悲しい運命が。何があっても娘と若駒は一緒と空に消えていく。その代わりにと父に送った自分達の化身の蚕。父親は蚕を大事に育て若駒の銀色の毛皮そっくりの布を作り、この後もこの村では大切に蚕が飼われたと言うお話です。おしら様とは蚕の神様なのだそうです。私は『千と千尋の神隠し』から大根の神様だと思っていました。蚕の神、農業の神、馬の神のようですね。勉強になりました。 (SNOWDROPさん 60代・じいじ・ばあば )
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