
女のひとが、朝起きたら気分がよくってね、るんるん、片足あげておどっちゃう。「わたしおどってます」ですって。お隣さんもおどってる? と思ったら……。いえいえ、お隣さんは「わたしは困ってます!」。耳に水が入って取れないから、片足でとんとん跳ねているんですって。じゃあさらにお隣さんもやっぱり困ってる? と思ったら「わぁい」ってうれしい驚きでおどってる!?
似たようなポーズだけど、おどってるかと思ったら困ってたり、困ってるかと思ったらおどってたり。くにゃくにゃ体を曲げる人たちが折り重なるように増えていって、クククと思わず笑っちゃう。おかしくて、なんだかかわいい絵本です。
ユーモア絵本作家・高畠那生さんならではの面白さ全開。高畠さんの絵本を未体験の方には、ぜひ一度おすすめしたいです。親子でへんてこなポーズで謎かけ、当てっこもいいですね。同じ姿勢でも、視点を変えると思いがけないポーズに見えるみたい。 さあ、あなたは困ってる? おどってる? わからないけど、こんな絵本を読むと嬉しくなる。思わず体が動きだしちゃう。そんなことって、あるでしょう!?
(大和田佳世 絵本ナビライター)

視点を変えると「おどってる」が「こまってる」に!? 逆転の発想で他者理解にもつながる! 高畠那生のユーモア絵本!

4年生のクラスで読み聞かせをしました。
おどっているのか、こまっているのか、絶妙なシュールさで楽しい絵本です。
高畠那生さんの本は本の大きさがちょうどよい、色がはっきりしていて遠くの子たちも見やすい、セリフがない(あっても少ない)ので学校での読み聞かせにとても良いと思います。 (maaruさん 40代・ママ 女の子11歳、女の子9歳)
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