とある山奥、沼のなか。巨大でまんまる、「まんげついわ」のそのふもと。そこに、たくさんのオタマジャクシたちが、仲良く暮らしていました。
ところがあるとき風にあおられ、まんげついわが落ちてきた! 沼をふさいだまんげついわは、じわじわと沈んできて、このままじゃ、みんなつぶされちゃう!
縦にひらいて読んでいく、大迫力の人気シリーズ「100かいだてのいえ」第6弾! こんどの家は、沼の底へとつづく100階建てです。探検するのは、おおきな体とほっぺのうずまき模様がトレードマーク、オタマジャクシの“ウズ”。仲間を助けるために、まんげついわをどかすことのできる生き物を探して大冒険!
「100かいだてのいえ」といえば、10階ごとにちがう生き物が住んでいるのが特徴です。今作では、家に入ったとたんにウズのことを食べようとするザリガニや、ちいさすぎて虫メガネがないと姿がよく見えないミジンコなど、ほかにも個性豊かな生き物がたくさん登場します。住んでいる生き物によって家の仕組みがぜんぜんちがって、そこでの生活のようすをいろいろ想像するのも、本シリーズのたのしみのひとつ!
沼のみんなを救うため、どんどん奥へと進んでいくウズ。すると、いつまで経っても生えてこないと悩んでいた足が、とうとう生えてきた! これでぼくも立派なカエルに……と思ったら、思いもよらないものまで生えてきて!? ウズはまんげついわから沼のみんなを助けることができるのか? そして、あまりにも予想外なウズの正体とは?
「100かいだてのいえ」シリーズ、最大の冒険がはじまります!
(堀井拓馬 小説家)
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