
一羽のからすが、柿の実を見つけて木の枝にとまります。「かあ! かきのみ みつけた」。そこへもう一羽やってきて、二羽はなかよく実をつつきます。「ツンツン パクン! おいしいね」。おなかがいっぱいになった二羽は、白いうんちをビューッ。水あび、羽づくろいをしたら、風にのって遊びます。空が夕焼けにそまったら、ねぐらに帰って、おやすみなさい。赤ちゃんの目にも見つけやすい鳥、からすの一日が、美しい版画でえがかれます。

小さい子向けおはなし会用にセレクト。
カラスそのものが主人公というのは珍しく、
実に潔い題名に惹かれてセレクト。
柿の実があるので、秋の季節に読むのがタイムリーです。
カラスの何気ない一日。
食べて、出して、水浴びして、夕暮れから夜へ。
意外にも、柿の実の色合いとカラスの色合いがいい塩梅です。
カラスも、真っ黒ではなく、こんな色合いもあるのか、と発見です。
そして、秋の夕暮れの美しさも格別です。
ラストはおやすみ絵本としても。
(レイラさん 50代・じいじ・ばあば 女の子2歳、女の子1歳、男の子0歳)
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