グリムの昔話を那須田淳さんが読みやすく邦訳してくれました。
グリムの昔話には、妖精や魔女に呪いをかけられ醜い姿にされてしまった王子を助ける話がいくつかあります。
こういう話の時、決まって、姿を変えさせられているのは王子なんですよね。
たまに娘のこともありますが、娘の時は小鳥に変えられることが多かった気がします。
同じようなことが3回繰り返すところも、昔話にありがちです。
このお話では嫌味な妖精が、ゆきしろとばらあかの前に3回登場します。
個人的には、この妖精の役どころは面白くていいなと思いました。
北見葉胡さんのイラストが見応えがありました。
特に、くまが家を去っていくシーンと、ゆきしろとばらあかが魚から助けてやった妖精が近くの洞穴に去っていこうとするシーンが好きです。
たいへん面白いお話です。少し長いですが、遠目も利きます。
高学年などの読み聞かせにお薦めします。