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アンデルセンの絵本 空とぶトランク」 みんなの声

アンデルセンの絵本 空とぶトランク 作:角野 栄子
絵:スズキ コージ
出版社:小学館 小学館の特集ページがあります!
税込価格:\1,815
発行日:2004年
ISBN:9784097641124
評価スコア 4.13
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みんなの声 総数 7
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  • 【内容】原作:ハンス・クリスチャン・アンデルセン(1839年ごろ刊行された作品)
    お金持ちの商人が死に、息子が商売を継ぐが、浪費ばかりして財産を使い果たしてしまう。何もなくなった息子に、友達が古いトランクを与える。「何か入れるように」と言われるが、居れるものがないので、自分を入れる事にした。
    すると、トランクが飛行機のように空を飛び、外国に向かい…
    …その後の展開は、是非とも本を読んで楽しんで欲しい。奇想天外なお話。

    【感想】
    ずいぶん昔の話なのに、全く古臭さを感じさせない。設定を変えれば、今の時代でも十分にあり得そうな話だと思った。仕事で大成功した人の、子どもはろくでなし。苦労知らずで、お金を湯水のように使い倒すダメ人間。彼の良いところは、明るくて、積極的に人生を楽しもうとするところだろう。そのため、途中まではうまくいくのだが、最終的には手堅い幸せは手に入らない。
    人生はそんなにうまくいかないもの。空飛ぶトランクで大幸運をつかみ損ねた男が、その後どうなったか、物語には書かれていない。だからこそ、いろんな想像をして楽しめる。今の時代でも、親の財産を使いつぶしたり、いろんな事業を立ち上げてはつぶしてを繰り返したり、途方もない計画をいつまでも追い求めている人はたくさんいる。時々、努力が実る人もあるけど、多くは、はかなく消えていく。派手な花だけ咲かせるだけで、後には何も残らない。それも、一つの生き方で、その人なりに人生を楽しめればそれでいいのだろう。(親類縁者は大迷惑だが)童話というよりも、人生教訓的に私は受け取った。

    絵描きの腕前が素晴らしく、限られた色数で無限の世界を表現していて圧巻。特に、最後の場面が感無量だ。
    どうでもいいつっこみだが、落ちぶれた友達にトランクをあげた友人の、ファンキーな感性が面白い。あまり実用的でも、すぐに役に立ちそうなものでもないものをプレゼントするなんて、素敵じゃないか。お洒落だ。

    投稿日:2018/02/11

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  • トルコが舞台

    トルコが舞台になっているお話です。
    口先だけで生きている男なんて・・・と、軽く見ていたのですが、お姫様と結婚できることになるのですから、何が起こるかわかりませんよね!!
    とは言っても、それは一瞬の幸せです。
    お姫様にとっては、かわいそうな結末になってしまいましたね。

    投稿日:2014/02/11

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  • 結末にナットク

    金遣いが荒くて、親の残した財産を食いつぶしてしまった男に残されたのは、友人がくれた不思議なトランク。
    空を飛ぶトランクに乗ってトルコにやってきた男が、宮殿のお姫様とハッピーエンド…、と思ったら違いました。

    途中に出てくる、男が考えたという楽しい挿入話が面白い。
    マッチと家の中の道具たちが、自慢話をはじめます。
    いろいろな道具が自慢しあった顛末は、最後にマッチが火をともして自分が一番だと勝ち誇りますが、燃え尽きてしまうのです。
    後から考えたら、絵本全体の暗示になっているのですね。

    お姫様と結婚することになった男は有頂天になって、トランクで空を飛んで花火を打ち上げます。
    それはそれは素晴らしかったけれど…、気がついたらトランクは燃えてしまいました。

    男を待ち続けるお姫様。
    作り話を続けながら、どこかをさまよい歩いている男。
    その後はどうなるやら。
    そういえばこうなることが、お話には暗示されていました。

    とても文章にあじわいがあって、楽しく読みました。

    投稿日:2012/02/27

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  • かわいそうなおひめさま

    • イザリウオさん
    • 40代
    • ママ
    • 群馬県
    • 男の子11歳、男の子9歳

    子供の頃にアンデルセン童話というのはよく読みましたが、このおはなしは初めて読みました。

    もらったトランクに、何も入れるものがなかったから自分が入ったという男にはびっくり!

    そして、そのトランクが空を飛ぶとはまたびっくり!

    ラストはハッピーエンドかと思ったら、また男のとっぴょうしもない行動で、話は違う方向へ・・・。

    絵本ならではのお話といったところでしょうか。

    投稿日:2011/12/06

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  • 放蕩息子の行く末

    原作がアンデルセン、文・角野栄子と絵・スズキコージというコンビに惹かれて図書館で借りました。息子と一緒に読みましたが、話がまだ理解できず、途中で飽きてしまいました。私はおもしろいと思ったのですが、まだ年齢的に早かったようでした。

    放蕩息子の行く末は「やっぱりね」と思いました。結末は書けないので皆さんも読んで放蕩息子の行く末を見届けてくださいね。

    投稿日:2007/08/02

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  • 道楽者の行く末は

    • てんぐざるさん
    • 30代
    • ママ
    • 埼玉県
    • 女の子10歳、女の子5歳

    文は角野栄子さんが書かれていますが、いかにも、アンデルセンらしい童話絵本でした。イラストはスズキコージさんです。
    金遣いの荒い道楽者の男に親切な友人がくれたものは、空とぶトランクでした。
    そのトランクを使って、トルコまで行き、その国のお姫様に嘘八百を言ってだまくらかし、(どうやら男は顔と口は上手かったようです)まんまと、お姫様と結婚が決まったのですが、うっかり大事なトランクを燃やしてしまって、あ〜ぁな結末になります。
    童話の基本と言っては過言ですが、昔からいいと言われているお話って、大人になって改めて読むと成る程なって、思う所がたくさんあります。この「空とぶトランク」もそう感じました。

    投稿日:2006/06/22

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  • 異国情緒漂う絵本

    • 金のりんごさん
    • 40代
    • ママ
    • 神奈川県
    • 女の子11歳、男の子8歳、男の子6歳

    アンデルセン童話の1編が絵本になりました。挿絵はスズキコージですが、いつものおどろおどろしさは半減していて、異国情緒の漂う素敵な絵になっています。主人公の男とお姫様も、凛々しく、美しく描かれています。

    お話は面白く、ワクワクするものでしたが、男がお姫様の両親の求めに応じてお話をする作中話のシーンが長いので、子ども達はそこで飽きてしまい、別のページをめくってみたりしていました。
    その話の内容も今の子ども達には今ひとつピンと来ないものでした。もう少しここがメリハリが利いていたら、もっと楽しめたのにとちょっと残念でした。

    それにしても、最後まで主人公は行き当たりばったりのいい加減男。子どもたちも「もぅ〜、仕方のないヤツ!」という感想でした。そこがこのお話のツボなのかもしれませんけれどね。

    投稿日:2006/04/12

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