「妖怪えほん」5、妖のマーク。
平仮名だとピンときませんが、題名は「子取りぞ」、隠し神の妖怪のことです。
夕方遅くまで遊んでいる子どもをさらうとか。
能面を被った女の子が、古い日本家屋や神社、地蔵さまなどを眺めながら歩いています。
そこここに、何か気配を感じるけれど・・・。
夕暮れ時って、何かが起こるのですね。
女の子は本能的に帰宅します。
絵には一切妖怪の姿はありません。
あるのは、気配…。
五感が研ぎ澄まされます。
女の子の被っていた能面は、無表情のはずが、なぜか目の動きがあるような気がします。
妖怪は、ある意味子どもたちの守り神の役目もあったのでは、と思いました。