表紙絵から一気にきつねのマジシャンの世界に惹き込まれます。
没後発見された堀内誠一さんの原画に、谷川俊太郎さんが文章を添えた作品。
森の中に突然現れた不思議なきつねのマジシャン。
寄ってきたりすの「しらないよ こんなおじさん」のセリフで一気にその世界に惹きこまれます。
帽子に布をかぶせ、布を取ると意外な物が出てくる、よくある光景。
ワクワク、ワア!という子どもたちの反応や驚きがリアルに伝わってきます。
そして、さりげなく種明かしがちゃんと描かれ、まさに絵を読む作品。
絵が内包する「ちちんぷいぷい」です。
幼稚園児くらいから、色あせない魅力をたっぷりと楽しんでほしいですね。