児童書です。昔なじんだ小泉八雲の代表作。
それにしても、自分自身がドキドキしてしまったのです。
表紙の絵のぞくぞくするような怖さ。
子どもはちょっと手に取るのに躊躇するのではないかと思いました。
女の情念(ママさんたちごめんなさい)さえ感じさせる視線。
男としていせさんの絵に感性的なものを感じてしまいました。
伊勢さんの絵は凄過ぎます。
お話は、小泉八雲の代表的な怪談。
このことを誰かに話したら命をとると言って助けられた巳之吉。
その巳之吉の前に、お雪という女が現れてお嫁さんに。
十人の子どもに恵まれた巳之吉が、雪女に言われたことをたがえて昔の出来事を話してしまいます。
ここのところで私は息をのんでしまいました。
それほど、絵本の絵は緊張感があります。
大人向けの絵本でしょうか。
絵にするとこれだけ凄いことになってくる。
子どもが男の子で良かったと、妙に言い訳がましい私ですが、女の子に読むのには勇気が要ります。
低学年に読んだりしたら眠れなくなってしまうような絵本でした。