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なぜ戦争はよくないか」 パパの声

なぜ戦争はよくないか 作:アリス・ウォーカー
絵:ステファーノ・ヴィタール
訳:長田 弘
出版社:偕成社 偕成社の特集ページがあります!
税込価格:\1,650
発行日:2008年12月
ISBN:9784032027204
評価スコア 4.38
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  • 大人に読んでもらいたい絵本

     「なぜ戦争はよくないか」、とってもシンプルだけど、とっても深い問いかけだ。
     作者のアリス・ウォーカーは『カラーパープル』で黒人女性として初めてピューリッツァー賞を受賞した作家でもある。
     この作品は2001年9月11日のアメリカ同時多発テロ事件のあと、アメリカが行った報復戦争に衝撃を受けたアリスが書きあげたものだが、その時の戦争だけを否定しているわけではない。
     今まで人類が経験してきた、そしていまだに終わることのない「戦争」全般について、アリスは書いている。

     まるで一つの物体のように描かれる「戦争」。
     日本語訳は今年5月に亡くなった詩人の長田弘さんだが、「戦争だって じぶんの考えをもっているわ」と綴られる。だけど、「戦争」は「じぶんがいまおそおうとしているのが だれなのか」を知ろうとしない、と続く。
     だったら、戦争って何だろう。
     人は「想像力」をもっている。遠い国の人たちのことも想像できるし、カエルの世界だって想うことはできる。だから、本当は爆弾で逃げまどう人々の悲しみも、タンクの下敷きになるカエルの気持ちも想像することができるはずだが、「戦争」はそれすれ知ろうとしないのだ。

     「戦争はたくさん経験を積んでも すこしも賢くならない」。
     経験を積めば、よくないこととかしてはいけないことはわかるのが、人だ。
     原爆でたくさんの人が亡くなって、そういうことを経験した人なら、もうああいう武器は使ってはいけないと、考えることができるのが、人。でも、「戦争」はそういうことを考えない。

     そんな「戦争」って誰が生み出しているのだろう。
     「想像力」も「経験知」も持った人間が「戦争」を生みだしているなんて、「戦争」以上に人間って怖い。
     それでも、そうじゃないということができるのも、人間だ。
     アリスは、そうじゃないといえる人。
     世界中を巻き込んだ大きな「戦争」から70年が経って、もしかしたらまた「戦争」を私たちは生みだしかねないところに来ているのかもしれない。
     その時、自分はアリスのように、きちんとそうじゃないといえる側にいれるだろうか。

     絵本の形になっているけれど、子どもだけでなくおとなにも読んでもらいたい。

    投稿日:2015/08/02

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  • 6歳の子どもには難しいかな?
    絵は綺麗で、とってもすてきです。
    娘に読んであげても、???って顔をして何が何だか分からない顔をしてました。でも分からないなら分からないなりに、何かを感じとってくれたら良いと思います。
    綺麗な絵は、時として残酷な表情を見せますが、今の穏やかな生活がいつ脅かされるかもしれない、とても幸せで、大切な時間であり、それを守るのは、とても難しい。
    アリスウォーカーらしく、虐げられる者の立場から、抑制されつつも力強く、語りかけます。

    小学生の高学年くらいになったら、もう一度一緒に読めたらいいなぁと思う絵本です。

    投稿日:2011/12/25

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  • この本の言いたいことを考えてみよう!

    • はしのさん
    • 40代
    • パパ
    • 神奈川県
    • 男の子13歳、女の子11歳

    黒い表紙の下のほうにどろどろとしたものがこびりついている。おそるおそるページをめくると、平和な人々の暮らしが色彩豊かに描かれている。しかし、その平和にも、どろどろとしたものが迫っている。そして、どろどろしたものは、戦争に気づいていない母親と赤ん坊をつつみこんでしまう。そう戦争は自分が襲おうとするものが何なのか誰なのかを見ようとしないのだ。

    原文を読んでいないのでわからないが、長田弘の訳が心に沁みる。しかし、少し難解な部分もある。でもそれは是非、子ども同士で、あるいは
    子どもと親とで話し合いながら意味を考えて欲しい。
    小学校高学年の子どもたちに読んでもらいたい、そしてこの本の意味しているところを語り合って欲しい。

    投稿日:2009/03/05

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