舞台は東欧だそうです。決してお金持ちではない家の息子のヨゼフは素晴らしい家族に囲まれ愛されて成長していきます。大好きなおじいさんが作ってくれたブランケットを相当おおきくなるまで、形を変えて身につけていきます。その間にヨゼフはお兄ちゃんになっています。地下にネズミが住む二階建ての家は人々の行き来があって、動くドールハウスのようです。家の前の通りにも色々な職業の人が行き来しています。小さかったヨゼフの成長の物語、そしてこのお話しの誕生が描かれています。ボタンを諦められないヨゼフにお人形を差し出している妹が健気です。同時に床下のネズミの一家の物語もしあわせな場面でステキだと思います。じっくりと絵を読みたい絵本、の1冊ではないでしょうか。