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キツネとねがいごと」 その他の方の声

キツネとねがいごと 訳:カトリーン・シェーラー 松永 美穂
出版社:西村書店 西村書店の特集ページがあります!
税込価格:\1,650
発行日:2017年04月
ISBN:9784890139798
評価スコア 4.49
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  • 「死」は「生」の続き

     「きつねの背後で後ろを向いている白いものは何?」と思って読み始めました。読み終わり、あぁ、あの白いものは「あれ」だったのか・・・と得心しました。

     自然、あるがままということは、厳しく感じることもあるけれど、「死」でさえも、実は「恵み」でもあるということ、「死」があるからこそ、「生」が輝くということを つくづくと感じました。そして、きつねが死を受け入れて死神と抱き合い一つになる場面は、感動的ですらありました。重く難しいテーマが、絵本という形で受けとめられやすく描かれています。愛する人の死や、理不尽な死など、受け入れがたい死は もちろんありますが、基本的に、「死」は忌むべきもや、敵ではなく、「生」の続き、自然なこと という考えに魅かれるものがありました。

     今を生き、未来に向かって成長し続けている小さな子どもさんには難しいテーマであり、あえて読む必要は感じませんが、もし機会があって読んで、こんな考え方もあるんだ と心の隅に残ったら、それはそれで良いことだと思いました。年を重ね、「老い」や「死」を不安に思っている世代には積極的におすすめしたいです。

     カトリーン・シェーラーさんの絵は、タッチも構図も好きです。魔法をかける場面はユーモラスでした。

    投稿日:2017/06/21

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  • キツネの人生をなぞるように追いかけながら、読者はキツネと共に歳をとっていくような体験ができるストーリーです。

    シーンが細かく描写されているので、イマジネーションが広がりやすく、キツネの気持ちをくみ取りながら、ページをめくる度に自分の人生とキツネが置かれた状況を照らし合わせてしまうことでしょう。

    「人を騙してまで自分の欲しいものを手に入れたい」という欲望、「歳を取ると弱い立場になる」という逃げることができない現実、「悪い噂は一瞬で広まる」という人生の教訓、また、苦労と幸せの繰り返しを通して「人生のアップ&ダウン」を描いたり、「終わりよければ全てよし」のように、最後の最後には自分の「敵」とも和解してからこの世を去る場面など、とても生身の人間らしい、実際に人生で起こりうるエピソードが盛り込まれているのも面白いポイントです。

    更に、重要なメッセージのひとつである、「一人ぼっちで生きていても不幸だ。どうして人間はいつか死を迎えるのか?」について、読んだ後に子供と話し合える種をまいてくれるストーリーでもあります。

    物語の終盤、老いて弱くなったキツネは、一人ぼっちで寂しくなったからこの世を去る決心をしたようにもうかがえます。しかし、「一人ぼっちで生きることは怖い・不幸せだ」というメッセージではなく、その恐怖の裏にある「人生は愛する人と一緒に過ごしてこそ楽しく、意味のあるものなのだ」ということを子供たちに伝えたいですね。

    投稿日:2017/06/21

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  • 深い絵本です

    全ページためしよみで、読ませていただきました。
    なかなか深いお話です。考えさせられました。
    死と生は、表裏一体、どちらが欠けても成り立たないものだと思います。また、いつか死ぬから、それまで精いっぱい生きることができる。
    やっぱり、深いお話です。

    投稿日:2017/12/14

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  • 年老いたキツネの夫婦は うさぎや ネズミ ツグミたちを追いかけることもできなくなり・・・・ りんごを食べられています
    そんなとき イタチが罠にかかりました
    イタチは「おねがいだから ぼくを食べないで ぼくは魔法が使えるよ」 キツネの願い事を言ったらかなえてあげるというのです
    イタチは約束通り   ツグミや リス イモムシが木にくっついてしまう魔法をかけました

    そんな時現れた 死に神
    キツネは、まだ死にたくないから 死に神にりんごをとってきてほしいといい死に神もりんごの木にくっつけてしまうのです

    キツネは思う通りに事が進んで 幸せに生きていましたが・・・・・
    キツネの奥さんが死んでしまい ひとりぼっちになるのです

    死に神は 「命あるものには私が必要なんだ」というのです

    この意味がだんだん説き明かされていきます
    どんどん年月がたち キツネは 年をとり 目も見えなくなり 鼻も臭いをかぐ力がなくなり・・・・好きだったものをみんななくしてしまうのです

    キツネは永遠に生き続けるのは 無理だと悟るのです
    そして 自分の死に神と共に世を去っていくのです

    生きとし生きるものには生と死があります
    この節理から のがれることは 節理に反してしまうのだと思いました

    寿命をどう生きるのか それは 人それぞれの課題ですね

    投稿日:2017/10/18

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  • 限られた時間の中で

    最後の場面に、心を掴まれました。
    あたりまえのことだけれど、命には限りがあるんだなあ。
    その限られた時間の中で、どんなことを幸せに思うのかは人それぞれですが、
    一日一日を大切に暮らしてゆけば、
    ほんとうは、それで充分に満足できるのかもしれないと思いました。

    投稿日:2017/06/14

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  • 深く感動しました

    死神が出てくる絵本て?!と思いながら読み進めていきましたが、その死神がなんともかわいらしく、受け入れやすいいでたちだったので、絵本の世界にうまくとけこんでいて違和感なく読めました。

    今の子供たちは、それほど高齢の親戚と一緒に過ごしたりする時間がなく、「死」というものが、あまり身近に感じられなくなっていると思います。
    それでも、生き物はみんないつかは死んでしまうのです。自分もです。

    わたしたちは限りある命だからこそ、毎日が輝き、人とのつながりを大切にしたり、どう生きるかを考えたりするのでしょう。

    キツネさんのように、いつまでもこの幸せな生活が続けばと安易に思って、死にたくないと思うのも当然です。

    でも、いざ周囲の愛する人たちが年老いたりなくなったりすると、やはり自然に逆らって、いつまでも生きていることがしんどくなってくるのです。

    子供たちも、キツネさんを通じて何かを感じ取ってくれればと願います。

    投稿日:2017/05/27

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