ジェーンとキツネとわたしなかなかよいと思う みんなの声

ジェーンとキツネとわたし 文:ファニー・ブリット
絵:イザベル・アルスノー
訳:河野 万里子
出版社:西村書店
税込価格:\2,420
発行日:2015年06月
ISBN:9784890139590
評価スコア 4.3
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  • 誰の心にも

    居場所のない現実世界と、本の中の「ジェーン・エア」の世界。少女エレーヌにとって、読書は趣味ではなく、心を閉ざして自分を守るための、切実な「戦術」でした。

    本作がグラフィック・ノベルという形式をとる意味は、ページをめくるほどに伝わってきます。現実と物語の境界が溶け合うような美しい描線が、言葉以上にエレーヌの繊細な心の揺らぎを、痛いほど雄弁に物語るのです。

    孤独の頂点であったはずの合宿での、一匹のキツネとの静かな出会い。それは全てを解決する魔法ではありません。しかし、固く閉ざされた彼女の世界に差し込んだ、一条の確かな光でした。

    言葉のないラストシーンが映し出す風景の色彩は、エレーヌの未来そのもののように感じられます。辛い時間を過ごす全ての人の心に、物語という名の灯火をそっと灯してくれる。静かで、深く、そして限りなく優しい傑作です。

    投稿日:2025/10/06

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  • 見ていて辛くなる

    いじめのお話です。
    主人公のエレーヌはいつもひとりぼっち。
    結構、卑劣ないじめで見ていて辛くなります。
    特に、合宿でのいじめはひどくて見てられなかったです。
    ずっと暗い展開が続くのですが、最後は希望の光がみえてほっとしました。

    投稿日:2021/04/24

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  • 懐かしい感情

    • まことあつさん
    • 30代
    • ママ
    • 東京都
    • 男の子8歳、男の子5歳

    小説のようであり絵本で、
    絵本のようであり小説でした。

    「お母さんだけずるい」と言われたのですが、
    この本を8歳児に読んでも理解できるのか、
    ふりがなもないので読んでご覧とも言えず。

    思春期の独特な感じ方で、
    似たような感情を抱いていたな〜と
    懐かしく感じました。

    『ジェーン・エア』、聞いたことはありますが、
    読んだことはなかったので
    読んでみたくなりました。

    投稿日:2020/09/20

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  • 言葉って怖い

    言葉って怖いなって思いました。悪意のあるお友達の悪意の
    ある言葉によって、(本当はそんな姿ではないのに)どんどん自信を失って、自分自身本来の姿も見失っていってしまうのだよねえって思いました。でも、何かをきっかけにして。「自分が気にしなければ、悪口は悪口でなくなっていく」ものなのですよね。娘も、おそらく学校のこととかいろいろ思いながら読んだと思いますが、何か嫌なことがおこっても、エレーヌのようにそれを気にしないすべを身につけていってほしいなと思います。

    すっかり記憶の彼方にいってしまっていた『ジェーン・エア』も読みたいと思いました。

    投稿日:2018/11/30

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  • 「ジェーン・エア」が読みたくなりました。

    • てんぐざるさん
    • 40代
    • ママ
    • 埼玉県
    • 女の子22歳、女の子17歳

    絵本にしてはページ数があります。
    「グラフィック・ノベル」という描き方だそうです。
    小説の全編に挿絵を付けた作品のことをこう呼ぶのだそうです。こういう呼び方があるのは初めて知りました。少し前からこの手の作品は見かけていましたが、呼び名があったんですね〜。
    挿絵がマンガのようなコマ割りのようなページもあるので、文章だけの本が苦手な人には、かえって読みやすいかもしれません。
    「カナダの総督文学賞を受賞した作品」とあったので、読んでみました。

    洞察力があり、絵の個性も豊かな方だと思いました。
    この作品を読んでいたら、「ジェーン・エア」を読みたくなりました。
    主人公の「わたし」はどうやらクラスで仲間外れにされる。といういじめにあっているみたいです。
    そんな中で「わたし」は、学校にいるときの“自分の位置”や“友達の距離感”を常に考えているので、興味を持つお子さんは多いと思います。

    見た目が割と地味な作品なので、子どもたちに届けるにはブックトークがお薦めです。(ページ数が多いのと遠目が聞きにくいので、読み聞かせにはお薦めできません)

    投稿日:2017/09/10

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