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カラス笛を吹いた日自信を持っておすすめしたい みんなの声

カラス笛を吹いた日 作:ロイス・ローリー
絵:バグラム・イバトゥーリン
訳:島 式子 島 玲子
出版社:BL出版 BL出版の特集ページがあります!
税込価格:\1,650
発行日:2010年11月
ISBN:9784776404330
評価スコア 4.33
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  • 遠回しの反戦絵本

    セピア色のトーンで描かれたこのお話は、まるで昔の映画を見ているよ

    う。

    戦争のために、離れ離れになっていた父と娘の気持ちが、会話と行動

    によって、徐々に歩み寄っていく様が、丁寧に描かれています。

    戦争という重い背景があったからこそ、つかの間の、忘れがたい記憶とし

    て、鮮やかに心に残ったのでしょう。

    そしてその強い思いが、この本を誕生させたのだと思います。

    父親が、娘に正直に向き合って、本心で会話しているところや、さりげ

    なく気持ちに寄り添ってくれるところが、あたたかな感動を誘います。

    直截的ではないですが、静かな反戦絵本ではないでしょうか。

    投稿日:2015/01/28

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  • 素晴らしい父親像

    戦争で長い間不在だった父親と狩りに出かける少女の実話物語です。
    言葉がなくても父と娘が会話できているのが素晴らしいと思います。
    それだけ心が通い合っているのです。
    しかし、話の奥には大きな問題指摘があります。
    戦争を経験してきた父親は、戦争の怖さを感じなくなったことを娘に語ります。
    その父親が、「ハンター」として畑を荒らすカラスを退治しようというのです。
    カラスにも子育てのような事情があるのではないかと娘は思います。
    父親は、子育ての時期は終わって、もう子どもだとわからなくなっている時期だと諭します。
    父と娘の中に、「戦う者」と「戦いたくない者」の構図が浮かび上がります。
    娘は父親の大好きなのだけれど、「ハンター」としての父が少し怖いのです。

    丘でカラス笛を吹いてカラスと戯れる娘の姿は圧巻です。
    そして、その娘を見て父親は鉄砲を使いませんでした。
    娘の気持ちが判ったからです。
    解説的な文章を排して、心の微妙な揺れ動き、心のやり取りを表現しているので、見ている側も画面から呑みこまれてしまいます。
    透明感のある映像のような絵、人物描写がとてもリアルでソフトで、映画を見ているような感じになりました。
    父親にお薦めの1冊です。

    投稿日:2011/04/07

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  • 微妙な感情の違い

     感受性の強い年頃のリズが感じていることと、大人のお父さん。微妙な感情が繊細に描かれています。
     写真のように見える絵から、二人の気持ちが伝わってきます。
     
     「私はときどき怖いの」というリズ。
     「人間もわざとじゃないけど、悪いことをしていまう」というお父さんの言葉が印象に残りました。
     天敵のカラスを傷つけずに、森に返したリズの笑顔がすがすがしいです。

     カラス笛がどんなものか、吹いてみたいなと、子どもが言っていました。あまり気持ちがいい音ではないようですが。

    投稿日:2011/03/16

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  • 静かに心にしみてくる世界

    あとがきを読むと、作者・ロイス・ローリーの少女時代の思い出が描かれているようです。

    静かに心にしみてくる世界、父と娘、詩情豊かに描かれているところ、二人で出かけるところなど

    どこか

    『月夜のみみずく』に通じる世界を感じました。

    どこかへ旅行へ行ったり、テーマパークで過ごすという休日もありますが、

    子ども時代の思い出として心に刻まれるのは、親子で過ごした何でもない時間なのかもしれません。

    絵もとても美しく『おとうさんの庭』や『ゆきのまちかど』を描かれているそうです。

    静かだけれど味わい深い作品で、この作品の味わいがわかってくるのは何歳ぐらいでしょうか。

    大人が一人眺めてみても良い作品だと思います。

    投稿日:2011/03/01

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