「せかい童話図書館(5) つるのおんがえし」 みんなの声

全頁試し読みで読みました。私が読んだ「つるのおんがえし」は、鶴を助けたのは、若者で、鶴はその若者のお嫁さんになった記憶があります。この「つるのおんがえし」は、鶴を助けたのが、おじいさんで、鶴はおじいさんの娘になっていました。おじいさんが、娘が鶴だと思いその確認していることも違っていました。人のよいおじいさんだから、人から頼まれて断れなかったのも一因なのですが、自分を責め続けて生きて行くと思いました。

私は「つるのおんがえし」というと、つるが若者の嫁になるというお話のほうが印象が強いのですが、こちらは老夫婦のもとに娘としていっしょに暮らすパターンでした。お話はどちらも大筋は同じなのですが、面白いですね。
機織りの姿を覗いたのは好奇心ではなく、娘の正体に気づき、確認のために覗くという展開は初めてみました。この解釈っていいですね、好きです。

今でもツルを見ると、この物語を思い出します。

子供の頃に読んだ絵本のイラストは
カラフルで可愛らしいものでしたが
このようなイラストも、とても雰囲気があって良いなと思いました。

文章も、細かいところまでしっかりと書き込まれているので、
何かとても、新鮮な気持ちがしました。