「はなす 五感のえほん3」 みんなの声

保育園に通っているくらいの

子供でしょうか・・・・。

男の子と女の子のお話です。

女の子目線でお話は進みます。

二人の表情やきもちが

分かりやすく描かれています。

長谷川集平さんの絵が

ほがらかでいいと思います。

いじわるな男の子が出てきますが、

そこだけ嫌な気持ちになりました。

五感のえほん”話す”ですが、やっぱり一番に思うことは、”話す”ことが出来ることは、幸せだなあと思いました。ましてや、”話す”相手がいることも幸せだなあと思いました♪お友達になって、初めてよしくんと”話す”ことを、楽しみにしている気持ちが伝わってきました。”たんぽぽのひとつひとつにさわっていると、たんぽぽとお話しているみたい。”と、思うのは、やっぱりよしくんと話すのが嬉しいから、連鎖したんだなあと思いました。

「五感のえほん」シリーズの１冊です。
タイトル通り“はなす”ということがテーマになっています。
竹内さんの書く物語は、積み上げばなしっぽい印象を受けます。

長谷川集平さんの絵、好きです。
表紙絵のバックは黄色で手に取ると目を惹きます。

主人公の“わたし”は園服を着て、園児が下げるようなバックを下げているので、幼稚園の年長さんのせってっぽいのですが、子どもたちのやり取りをしているのを見ると小学校低学年くらいに見えます。
よしおくんはボロ泣きしていましたが、ケンカの内容がそれほど底意地の悪いものでなくてホッとしました。

とにかく１ページ１ページの子どもたちの表情が面白いです。
“わたし”の喜びとか嬉しさ加減でもニコニコした表情がいくつかあったので、ページを動かして顔だけ追ってみたりしました。

遠目も効きそうなので、読み聞かせにも使えそうな気がします。
たんぽぽが咲いているので、読むなら春がよさそうです。

ちいさな出来事で感じたしあわせを伝えたいと思う気持ち。
嫌なことがあったとき、そばにいてくれる友だち。
日常に起こる、ちょっとしたこと。
はなす相手がいるって、いいなって思いました。
サラっとした内容なのですが、なんかいいなって思いました。

「話す」ということは、いろんなことが始まるということですね。
よしおくんと初めて話すことで、よしおくんと知り合うことができました。
タンポポと話すことで、とても良い気持ちになれました。
この絵本の中では、話すことでできる空間が語られています。
話すタイミングもあるようで、目で話している間合いも語られています。
言葉数は少ないですが、読者に話しかけているようにも思えました。