ペレのあたらしいふく」 みんなの声

ペレのあたらしいふく 作・絵:エルサ・ベスコフ
訳:小野寺 百合子
出版社:福音館書店
税込価格:\1,320
発行日:1976年02月
ISBN:9784834004625
評価スコア 4.82
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みんなの声 総数 82
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82件見つかりました

  • 服はこうしてつくられる

    水彩画っぽいタッチの絵の表紙がとても素敵で、思わず手に取りました。

    お話は、主人公のペレが世話をしている羊からある日刈り取った羊毛。これがいろんな人の手を経て、ペレもたくさん手をかけて、糸になり、色がつけられ、布になり、そして素敵なお洋服になっていく。
    その様子が淡々と語られています。
    登場人物がみんな勤勉で、助け合って生活していて、しかもそれが普通だよという雰囲気なのがとってもよかった。

    普段なにげなく身につけている服は、ほんとうはこうやって作られるんだということが、息子にも理解できたようです。

    何度も読み返していきたい絵本です。

    投稿日:2008/10/21

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  • ほんとにいろんなことが学べます

    小さな男の子が、自分の羊の毛で新しい服を作るまでのお話です。
    糸を紡いでもらう代わりに牛の番をしたり、お使いのお駄賃で染め粉を買ったりして、最後まで自分が何らかの形で係わって服を手に入れるのです。

    羊の毛から服ができるまでがとても丹念に描かれて、子供にもわかりやすく興味深いようでした。
    また自然の風景や人の表情が美しく優しげに描かれて、絵だけ見ていても飽きません。
    ペレの頼みを聞き入れてくれる大人たちの、決して甘やかさないけれど温かい視線や物を作る喜びが伝わってきます。

    今は便利なものばかり、お金を出せば容易に物が手に入る時代。
    私自身この本からいろんなことを学び、自分たちの物への愛着や大切さ、手作りの心を見直してみようという気になりました。そして子供にも私達が教えていけたらと思います。

    投稿日:2008/08/22

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  • よかったね!と素直に言える本

    • けいご!さん
    • 30代
    • ママ
    • 福岡県
    • 女の子9歳、男の子5歳

    表紙のきれいな水色、黄色いお花、うれしそうな表情の男の子をみて、これはきっと、心温まるお話だと確信しました。

    ペレの新しい服とは、ペレのまわりにいる人々のやさしさと、ペレの努力と思いやり、そして、ペレの飼っている羊なしには、完成されなかった、すてきなすてきな服です。

    この服をつくるのにたずさわったたくさんの人々をうらやましく思い、何よりもそんな温かさをたっぷりふくんだ服を着ることができるペレに、あこがれてしまいました。

    羊の毛が、どのような工程を経て服になるのかを知ることができますし、ペレやまわりの人々の思いやりがストレートに伝わってくるので、親も子も優しい気持ちになれました。
    いい本だと思います。

    投稿日:2008/04/29

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  • 絵もすばらしいです

    • おるがんさん
    • 40代
    • ママ
    • 高知県
    • 女の子、男の子

    ブルー(好きな色です)の表紙に誘われて手に取りました。

    ペレが自分の子羊の毛で、新しい服を作ろうと思います。
    服を作る過程が描かれています。
    自分では出来ないことも、他の人に頼んでやってもらいます。
    でも、それだけではありません。
    ペレはその代わりに、自分の出来る仕事でお返しします。
    ペレの生きる力が伝わってきます。

    新学期に読んであげたい絵本です。
    大型なので、クラスでも読めそうです。

    最後のペレの子羊へ感謝する姿に感動します。
    ペレが働くことの大変さを知っているからこその感情だと思いました。
    いい絵本に出会えてよかったです。

    投稿日:2008/03/28

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  • 古い作品ですが、普遍のテーマ

    • ジュンイチさん
    • 40代
    • パパ
    • 東京都
    • 男の子12歳、男の子6歳

    作者のエルサ・エスコフは、1874年にスウェーデンのストックホルムに生まれた絵本作家。
    この作品は1912年のもので、日本では1976年に訳されて出版されています。

    お話は、羊を飼っているペレという少年が、羊の毛を刈り取るところから始まります。
    そして、近所の人たちに協力してもらい、青い服を手に入れるまでを描いています。
    お金さえあれば、服が手に入るとしか知らない子供たちに、一番基本的な労働の対価として物を入手できるという経済原則を優しく教えてくれます。
    それも、自分が出来る範疇の対価ですから、とても馴染みやすいのではないでしょうか。
    お返しの労働が、草取りであったりお使いであったりというのは、形は違えど私にも経験があり、昔は上手く実地で学ばせていたのだと考え深いものがあります。

    スェーデンの美しい自然を背景に、ペレの労働が生き生きと描かれていて胸をうつことでしょう。
    子供に自発を促すにも良い教材です。
    物を得ることの大切さを訴える珠玉の一冊だと思います。

    投稿日:2008/03/02

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  • ペレすごすぎです。

    洋服を作ってもらうために奔走するペレが
    かっこいいというかすごい!!

    一生懸命に働いて作ってもらった洋服は
    きっとずっと大事にするでしょうね。

    絵もとてもすてきです。

    投稿日:2008/02/25

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  • 作られて行く行程も素敵です

    あたたかいタッチの絵でとても素敵です。ほんわかします。
    話の内容も、あたらしい服が出来るまでの行程が丁寧にゆったりと描かれていて、ためにもなるし、楽しいです。
    昔の絵本でもやっぱりいい絵本は色あせないですね。

    投稿日:2008/01/31

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  • お店に買いに行く、だけじゃないんだよ

    • らずりさん
    • 30代
    • ママ
    • 群馬県
    • 女の子6歳、女の子4歳

    シュタイナー関連の書籍を読んでいて、こちらの本を知りました。

    ペレが新しい服を手に入れるために、どんなことをしていったのか。
    材料集めから仕上げまで、自分の力でがんばり、そして手伝ってくれた人々に敬意を持っている姿が印象に残りました。

    今、お店に行ってお金を出せば、ほとんどのものが手に入る時代。
    だからこそ娘たちに読んであげたい、そう思ったのが手に取ったきっかけ。

    昔、知り合いが「鮭は、切り身のまま泳いでいるんだと思っていた」と言っていたことがあります。
    物を作る過程を、家庭などの身近な場所で見る機会がなくなってきた現在、身の回りのすべてのものが、最初からその形で存在している、と子どもたちが思ってしまっても仕方がないのかな、なんて思ったりもします。

    だからこそ、今の子どもたちに読んでもらいたい、そんな絵本です。

    投稿日:2008/01/31

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  • 温かい気持ちになりました。

    • ダリモさん
    • 30代
    • ママ
    • 神奈川県
    • 男の子10歳、男の子8歳、男の子5歳

    優しい色合いの絵の表紙は、素敵です!
    友人に勧められて、読んだ本です。
    物語はペレの新しい服が出来るまでを、
    書いてあります。
    ペレは、子羊を持っていて、子羊の毛を刈ります。
    そして、糸を紡いでもらい、染めて、織って、仕立てて・・
    それぞれに、温かいやり取りと、労働と引き換えに、
    ペレは着々と、自分の願いをかなえていきます。
    淡々としたお話ですが、絵も素敵で、見ごたえあります。
    我が家の子供たちの反応も、想像していたより、
    ずっと良くて、読みい聞かせをしていたら、
    ぐっと、絵本に入ってきたのを感じられました。
    良い本です。

    投稿日:2008/01/16

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  • 自分の力で物を得る

    • ポポロさん
    • 30代
    • ママ
    • 神奈川県
    • 男の子8歳

    ペレが世話をしている羊。
    その羊の毛から洋服が出来上がるまでを美しい絵で描いています。
    ペレは服を作るために多くの人々の手を借りていきますが、決して人任せではありません。
    毛をすいてもらうために、畑の草取りをし、
    糸を紡いでもらうために、牛の番をし・・・。
    こんな風に手に入れたものには愛着もいっそう沸くことでしょう。
    新しい服を身にまとったペレのうれしそうな顔が印象的です。
    自分ができることをお礼として返すペレの姿は
    今の子どもたちの心にも多くのことを訴える力をもっています。
    ぜひ読んでもらいたいなあと思いました。
    ベスコフの温かく美しい絵もぜひ堪能してもらいたいです。
    わかりやすいので幼稚園くらいのお子さんでも十分理解できると思います。
    比較的大きな絵本なので、読み聞かせ会にもぴったりです。

    投稿日:2007/12/03

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