きみとぼく(文溪堂)
谷口智則さん最新刊 全然違う「きみ」と「ぼく」の物語
日・中・韓平和絵本 へいわって どんなこと?(童心社)
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古事記。 『いなばのしろうさぎ』で兄たちに追われた大国主の命が、祖先である須佐之男の命が治める国に逃げてきます。そこで大国主の命は須佐之男の命の娘、須勢理姫と恋に落ちます。 暴れん坊だった須佐之男の命がすっかり年をとっていて、愛娘をとられまいと若者に挑む姿、最後には若い二人を認めて祝福する姿に胸を打たれます。 大国主の命に課せられる数々の難題は、耳で聞くとなかなかに気持ち悪いのですが、絵が美しさが気持ち悪さを軽くしてくれている気がします。そして、最後のページの須佐之男の命の姿がいいな、と思いました。 手元に置いておきたい、一冊です。
投稿日:2022/11/09
断片のように知っていたこの試練も 実は娘の婿に対する嫉妬から来ていたんですね。 なんというか、もっと深い意味があるのかと思っていただけに ちょっとがっくり。 でも、それが人間よりも人間らしい日本神話らしいですね。 でもだからこそ人々は面白いと思い、 こうして残ってきたんでしょうね。
投稿日:2020/05/08
命をつけ狙う兄弟たちの手を逃れて、オオクニヌシの命は、、スサ ノオの命が住みという黄泉の国へ・・。そこでスサノオの一人娘の スセリ姫と出会いました。スセリ姫が、オオク二ヌシの命を好いて いるらしいことを知ってご機嫌をそこねたスサノオは、いろんな 試練から姫に助けられて、最後には、姫と駆け落ちをするのでし た。 「おまえが奪った太刀と弓矢で、兄弟たちをせいぜい追い払うが よい。そうして国の神となり、屋敷を築き わしの・・・・ わしの娘を しあわせにして やってくれ」 娘を思う父親の愛情がしっかりと伝わってきました。 ひとり娘ならなおさら嫉妬深くなるのは、当然だと思いました。
投稿日:2019/06/30
日本の神話シリーズの前作「いなばの白うさぎ」を読んで 続きがとっても気になり、こちらを借りてきました。 兄弟たちから命を狙われ、スサノオに助けを求めたオオクニヌシ。 それなのに今度はスサノオに命を狙われるとは! 踏んだり蹴ったりなオオクニヌシだと思いつつも 皆から命を狙われるほど良くできた人物なんだろうと想像。 スサノオのやり方はともかく、 娘を持つ父親はきっと同じように嫉妬にかられつつも 将来の婿殿をしっかり見定めようとするのでしょうね。 娘を持つ親としては、いつの時代も同じなんだとしんみりします。 最後は無事にハッピーエンドになり ようやく前作からのモヤモヤが解決できました(笑)
投稿日:2014/03/10
日本の神話第五巻。 『いなばのしろうさぎ』で、兄弟からひどい仕打ちを受けたオオクニヌシは 黄泉の国へと逃げるのです。 そこで、祖先でもあるスサノオと出会うのですが、 スサノオの娘、スセリ姫がオオクニヌシに好意を持ってしまったため、 スサノオはオオクニヌシに試練を与えるという訳です。 オオクニヌシはスセリ姫の機転もあり、見事に試練を乗り越えるのです。 スサノオのこの感情は、嫉妬でしょうか。 でも、最後には許す、というのがいいですね。 スサノオとオオクニヌシの微妙な表情が活写されていて、 ドラマティックです。
投稿日:2012/02/14
息子が他の出版社の日本の神話シリーズを読んでいて、そういえば赤羽末吉さん絵のものもあったはずと読んでみました。 そちらの本では、すせり姫がおおくにぬしに惹かれているような感じはわからなかったのですが、こちらの方でははっきりとそれがわかりました。 でも、おおくにぬしにはやがみ姫という奥さんがいたはずでは?この頃は、一夫多妻だからそのことは別にいいのかな?なんてちょっと引っかかりを感じながら読みました。 このシリーズはやはり赤羽さんの絵に惹かれます。 派手さはないですが、やはりいいですね。
投稿日:2010/08/26
日本の神話シリーズ(全六巻)のうちの第五巻です。 1985年に発行されていたものを、あかね書房から新たに復刊したものです。 挿絵は、かの有名な赤羽末吉氏によるものです。 「いなばのしろうさぎ」には続きがあったのですね〜知りませんでした。 うさぎがサメの上をピョンピヨンと跳ねていくさまは、私が子供のころにさかのぼっても、鮮明に記憶にあるので、きっと、強烈な印象があったのだと思います。 それから、がまの穂ってなに?と思いながらも、挿絵を見て、道端によく見かける「ねこじゃらし」の大きいヤツかな〜なんて想像していたことまで思い出しました。 大国主(おおくにぬし)と言う名前は、すっかり忘れていましたが、いじわるな他の人と違い、とてもやさしい心を持った神様が現れて、うさぎが助かってホッと安心、私の中では物語が終結していました。 続きは絵本を読んでみてくださいね。 大人が読んで知識を深める絵本かもしれません。
投稿日:2007/03/31
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