ちょっと最近、昔話にはまっていて、図書館で借りてみた本です。
「たにし」といえば、あの川にいる小さな貝。
これで長者になるということは、わらしべ長者のようなお話かと思いきや...だいぶ違っていました。
子どものいない夫婦にさずかったのが、たにしの子。
水神様の申し子ということで、そのたにしを20年もの間大事に大事に育てる夫婦もさることながら、そのたにしに嫁いできた嫁もたいしたもの。
昔の人というのは、信心深く、誠実だったんだなぁと思う。
そして、最後に幸せになるのは、やっぱり辛抱しながら誠実にこつこつと真面目に働いてきた人たちなのです。
この当たり前のことがなかなか当たり前でないご時勢なので、こういう「信じるものは救われる」お話は、かえって新鮮で、ほっとしました。