読み終えて率直に思ったのは、「この作品、好き!」でした。
誰もが一度は、「空に浮かんでる雲に乗ってみたい」と
思ったことがあるでしょう。
学校の課外授業でエンパイア・ステーツビルを訪れたこの少年は、
偶然にもその願いを叶えることができたどころか、なんと、雲に
乗って、空高くに存在する謎の施設へ足を踏み入れることに。
その謎の施設の名は、「セクター7」。
文字が全く無い絵本なので、絵からの情報だけで読み進めるのですが、
絵の描写がとても細かく、コマ割りなどでしっかりと状況をフォロー
しつつ描かれているので、状況が手に取るようにわかり、文字が
無くても、十分楽しめました。
空に浮かぶ雲をたくさん吸い込んで集めているこの施設、な〜るほど、
「セクター7」とは、そういうことを設計している場所だったんですね。
そんな風に雲を見て想像したことがなかったので、発想の転換と
いうのでしょうか、他の作品にも言えるのですが、作者の発想力には、
本当に驚かされます。描かれている雲の表情もとても可愛らしいです。
いろんな夢が詰まった一冊ですね。
今後、雲を見る目が変わりそうです(笑)