ひらがなが、たくさんの虫になっちゃうので、虫があんまり
得意ではない私としては、心の中で「うひゃ〜(怖)」となって
いたのですが、そんなそぶりは、もちろん娘には見せず。
ようちえんのころでもへっちゃらでかけていたじぶんの名まえを
だいじな テストのときに まちがえた はるおですが、そんな
「前よりなぜだかだめになってるはるお」の様子や、それに
怒ったり泣いたりするはるおのおかあさんの様子に、きっと我が家の
娘は「うちとおんなじだ」と共感していたと思います。
おまけのページの「もしも もじが なくなったら」というところが
娘としてはものすごく気になったようで、読み終えてずいぶんたって
からも、ああでもないこうでもないと文字がなくなったらどうなって
しまうか、なぜ文字があるのかといったことについて考えてはしゃべ
っていました。
この本を書いた山下さんは、そんな様子を知ったら「我が意をえたり」
と、きっとほくそ笑むのでしょうね。