ベッシーちゃん」 みんなの声

ベッシーちゃん 作:石川 えりこ
出版社:アリス館 アリス館の特集ページがあります!
税込価格:\2,090
発売日:2026年05月19日
ISBN:9784752011699
評価スコア 4.33
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  • カナダへの日本人移民の子どもたち

    石川えりこさんのおばあさんが、カナダ生まれでベッシーちゃんと呼ばれていたという思い出話から、おばあさんのルーツをたどったこの絵本は、戦前のカナダへの移民と、戦争によって絶たれてしまった親への思いを深掘りした作品になっています。
    自分は、ブラジルやハワイ、アメリカ本国への移民についてはいくらか知っていたのですが、カナダという国は新鮮でした。
    おばあさんベッシーの幼い頃の風景と、石川さんがおばあさんと遊んだ風景の対比的な描き方がとても印象的です。
    おばあさんが日本で教育を受けるという「日本留学」という逆転構造が不思議です。
    おばあさんは一人、日本の親戚に預けられたのですね。
    日本とカナダの暮らしの違い、当時の日本の子の見つめる目が印象的です。
    そして何よりも、戦争体験が変えてしまった生活に、考えさせられることが大でした。
    はさみ込みの解説リーフレットで紹介されていた、河原典史さんの「カナダ日本人移民の子供たち - 東宮殿下御渡欧記念・邦人児童写真帖」、読んでみたいと思います。

    投稿日:2026/07/10

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  • 人は時に自分のルーツを知りたくなる。
     絵本作家石川えりこさんの『ベッシーちゃん』を読んで、そう思った。
     タイトルにもなっている「ベッシーちゃん」は石川さんがモデルだろう、幼いともなおちゃんのおばあちゃんの名前。
     おばあちゃんには「ふじ」という名前があるが、別に「ベッシー」という名前も持っている。
     その理由は、おばあちゃんはカナダのバンクーバーで生まれたから。
     おばあちゃんの両親はカナダのバンクーバーへ仕事を求めて日本を出た。
     その地でおばあちゃんは生まれたのだ。
     そこで楽しい子供時代を過ごしたおばあちゃんだったが、戦争が始まって日本に戻ることになった。
     それ以来、バンクーバーに戻ることはなかった。

     石川さんは小さい頃おばあちゃんからバンクーバーで生まれたことを聞いていて、
     亡くなったあとその町を実際訪れてみて、そこで過ごしたおばあちゃんのことを知りたいと思うようになった。
     調べていくと、おばあちゃんが過ごした町が素敵な佇まいであったことなどもわかってくる。
     絵本でそんな子供時代のおばあちゃんを描くことで、おばあちゃんの切なさに気づかされたという石川さん。

     「ベッシーちゃん」と呼ばれていた頃のおばあちゃんの子供時代をあざやかに再現しているのは、
     いつもながらの石川えりこさんのほのぼのとした絵の魅力だろう。

    投稿日:2026/07/05

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