シオドアとものいうきのこ―えらくなりすぎたねずみのはなし」 みんなの声

シオドアとものいうきのこ―えらくなりすぎたねずみのはなし 作:レオ・レオニ
訳:谷川 俊太郎
出版社:好学社 好学社の特集ページがあります!
税込価格:\1,650
発行日:2011年02月
ISBN:9784769020226
評価スコア 4.14
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みんなの声 総数 27
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  • ちょっとしたウソが・・・・

    えらくなりすぎた ねずみのはなし(副題)

     レオ=レオニさんの絵本はいろいろ読みましたが、あおくんときいろちゃんも・スイミーも内容が深く よくよく考えると哲学的であって
    それでいて 子供たちにも分かりやすいお話です

    この絵本もシオドアという名前のねずみが 仲間のとかげや かめ かえると一緒に住んでいたのですが・・・・・
    みんなが自分の得意とすることを話していて シオドアは「にげられる」とみんなに言うと 「は! は! は!」と馬鹿にして笑ったのです。こわがりのシオドアは 悲しかったでしょう。

    ところが、シオドアは あおいきのこが「クィルプ」と言うのを聞いて 有る考えが浮かぶのです。
    ものいうきのこをみんなに見せ「クィルプ」はどういう意味と聞かれ?

    「すべての どうぶつのなかで ねずみが いちばん えらいっていういみさ」
    この一言でなんと、シオドアは王様あつかいされるのです・・・・
    しかし ウソだとばれて仲間は怒るのです
    シオドアはにげました(お得意の)  でも・・・仲間を失ってしまいます
    一つのウソが・・・・ シオドアはどうしているのかしら?
    ちょっとかわいそうなお話でした

    投稿日:2011/12/28

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  • 自分の特技

    • キャッティーさん
    • 30代
    • ママ
    • 京都府
    • 男の子6歳、男の子3歳、女の子1歳

    自分の得意について語り合う仲間たち。
    でも、ねずみのシオドアは自分の得意が見つからない。
    仲間にバカにされ、見返してやろうと悪いウソをついてしまいます・・・

    私も、シオドアと同じかも。
    自分にあまり自信が持てず、自慢できるような特技もない。
    でも、ウソはつかないかな。
    ばれた時に、信頼を失い友達をも裏切ることになりかねない・・・

    笑われて馬鹿にされても、自分は自分のままで良いんじゃないかな。
    シオドアの悔しい気持ちもわかるけれど、
    ウソはつかず見返して欲しかったなぁ。

    この水色きのこの『クィルプ!』は何か意味があるのかな。
    色も音も不思議な感じのするきのこだなぁ・・・

    投稿日:2011/12/14

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  • 訴えるもの

    • ばちぇさん
    • 30代
    • ママ
    • 京都府
    • 男の子5歳

    レオ・レオニさんの絵本には、必ず私たちに訴えるものがあります。

    『友情』だったり『協力』だったり・・・
    でもこの『シオドアとものいうきのこ』は、単に「嘘をついたらダメだね。」や「嘘をつくことでお友達をなくしてしまうよ。」というメッセージに終わらないと感じました。

    なぜ主人公の『シオドア』は嘘をつかなくてはいけなかったのか?
    行き過ぎた嘘によって、自分の居場所をなくしてしまった結果は残念ですが、そこまで自分を大きく見せようとした主人公の気持ちを考えると、心が痛くなりました。

    私たちが日ごろ何気なく言っている言葉によって『シオドア』のような結果になっていることがあるかもしれません。
    大人にとっての『警告』として読み進めた絵本でした。

    投稿日:2011/12/10

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  • 嘘から始まって

    小さな嘘がきっかけで、仲間から一目おかれる存在になったネズミ。
    やがて、王様のような扱いを受けるようになります。
    ところが、嘘はばれてしまい・・・

    「嘘はいけない」という教訓にもなるでしょう。

    きっとこのネズミは王様になりたくて嘘をついたのではないと思います。
    ほんのちょっと、仲間の注目を集めたかっただけかもしれません。
    それが、思いもかけないほど大げさになり、ネズミ自身も正直な告白が出来なくなったのではないでしょうか。
    結局、嘘がばれるのと同時に、仲間のもとを去るわけですが、心は軽く解放されているだろうなと思いました。

    ささいな嘘でも、自分の手におえないほどの事態に発展してしまう可能性がありますね。

    投稿日:2011/12/06

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  • 幻想的な絵に

    レオニの作品といえば、かわいらしい絵に 深く考えさせられる題材が多いと思いますが、
    この作品は、比較的わかりやすい「嘘をつくこと」がテーマの作品

    いつものかわいらしいネズミもでてきますが、
    全体的に幻想的な絵になっています

    あんな青くて神秘的で、変な音のするきのこに出会ったら
    もしかすると 善悪の判断を誤ってしまうのではないかと思うほどに
    ぞっとするほど 美しいきのこです。

    最後には、自分の唯一の取り柄である 「逃げること」によって
    みんなから逃げ切ってしまうシオドア

    救いのないお話ですが、嘘をつくことに対する救いはないと子供に教えるのに
    よい絵本だと思います。

    投稿日:2011/12/05

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  • ねずみ君がちょっとかわいそう

    「嘘をついてはダメよ」という教訓がこめられているように
    思いましたが、嘘をつきたくなったねずみ君の気持ちもわかります。

    レオ・レオニさんの作品の多くは、とても前向きな気分に
    なれるものが多いのですが、この作品は読み終わった後
    ちょっと悲しい気持ちになりました。

    投稿日:2011/12/04

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  • あれよあれよ・・・と

    • らずもねさん
    • 30代
    • ママ
    • 東京都
    • 男の子2歳、男の子0歳

    怖がりなねずみのシオドアはある日
    「クイルプ」とはなすキノコを見つけます
    そしてひらめきます
    仲間のところへ行き「真理のキノコの言葉がわかるようになった」と
    嘘をつきます
    みな、その不思議さからシオドアを崇め奉り
    ねずみもドンドン天狗になっていきます
    ある日その嘘がばれてしまい、皆の怒りをかい
    逃げ惑うことになってしまいます

    嘘はいけません。
    小さな嘘のつもりでも風船のようにあっという間に大きく膨らみ
    後に引けない大げさなものになってしまうものです
    それが嘘です。だからやめときましょう…
    確かにそういう風にも読めます
    でもなんとなくその解釈には私自身が違和感を感じます

    キノコを見つけたねずみがワクワクしながら
    ひらめいた嘘をその過程を想像しながらニヤケつつ
    「いたずら」として大笑いする度量の必要性を切に感じてしまいました。
    とはいえ確かに嘘が悪いウソになるか楽しいドッキリになるかは
    引っ張り過ぎない打ち明けるタイミングが重要なカギになるような気がしますけど・・シオドアは確かに引っ張りすぎましたね

    投稿日:2011/12/03

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  • 奥深い内容

    「シオドア」とは、ネズミの名前です。
    シオドアはきっと、仲間を見返してやりたかっただけなのだと
    思うのですが、ついつい思い付きで嘘をついてしまいます。

    結果、嘘はいけないことだということを身をもって知ったシオドア。
    けれど、それよりも前に逃げることしかできないシオドアを笑った
    仲間達にも反省すべき点があったのでは?って思うのは私だけでしょうか。

    互いにそれぞれの個性を認め合うこと。
    それが出来ていれば、こういう結果にはならなかったのでは?
    そう考えると、なんだかとても悲しい結末に感じました。

    決して笑えるストーリーではないです。
    学校の道徳の授業でも使えそうな、奥深い内容だと思います。

    投稿日:2011/12/02

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  • ちょっとシオドアに同情

    まわりに認められたくて、ほめられたくて、
    ついつい大きなことをいってしまう。
    こういうことって、ありますよね。

    すると、周りの態度がどんどん変わって、
    自分の周りに人が集まるようになり、
    あれよあれよという間に、あがめられ・・・
    これも、なんだかありそうです。

    でもウソはばれる。
    そのときの周りの怒りといったら、
    「くわせもの!」「やくざ!」「いかさまし!」

    もうこうなったら、逃げるしかなさそうです。

    ウソはいけないよねと言いたいけれど、
    読みながら、ちょっとシオドアに同情してしまう自分がいます。

    4才と7才の娘は、素直にウソはいけないと感じたようでした。
    でも、大きくなって、私のように感じる日が来るかもしれません。

    投稿日:2011/12/02

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  • できごころ

    こわがりやで自信のないねずみ、シオドア。
    ほんの出来心でついた嘘。
    シオドアも最初は、そんなつもりじゃなかったと思います。
    少しだけ、自分にもすごいところがあると自慢したかっただけ。
    でも、引き返せなくなる。
    とはいえ、みんなに称えられうちに、
    不思議と罪悪感も消えていきます。
    ビクビクしてたシオドアの表情が、
    傲慢に満ちた顔に変化していくのが、
    心境の変化をリアルに表現しているなって思いました。

    でも、嘘は必ずばれる時がくるものです。
    そして、シオドアは、姿を消すことに・・・。

    メッキは、必ず剥がれてしまうもの。
    でも、勘違いしてしまうのも人間。
    深い教訓を噛みしめつつ、
    なんだかシオドアが不憫に感じてしまいました。

    投稿日:2011/11/30

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