4年生に読みました。
本当にあっさりとした絵本でした。
原爆のキノコ雲と、「せみ も さかな も とりも」「そして ひと が みんな しにました 」のページの簡略化した、でも迫力ある描写。
その次のページの真っ黒なシルエットを見た最前列の女の子は、本当になんの事だか全く分からず
「……どろぼう?」とつぶやきました。
でも、それでいいと思いました。何があったのか、まだこれから一つ一つ出会っていく子達です。「何か、ひどいことがあったんだ」それだけ伝わればいい、あの絵はそういうことだったのだと、いつかわかればいい、そう思いました。
始めと終わりの瀬戸内海の青一色の穏やかさに救われます。
2011年に出た本ですので、冒頭の「これは66年前、ほんとうにあったお話です」のところだけ「今は78年前になりました」と補い、
また4年生はまだ日本国内の地理を勉強していないので、広島がどこにあって瀬戸内海はここ、ということも確認してから読みました。