中学生向きのブックトーク「お金」の試案作りで選びました。
「”インフレ⇒不況⇒景気回復”の巻」と副題があります。
『レモンをお金にかえる法 』の続編です。
順調にレモネード屋さんを経営しているヒロインの少女。
ところが、原料のレモンが不作で値上がりするのです。
次々と起こる値上げの連鎖。
賃金と物価の追いかけっこ。
インフレーションや不況が、なるほど!と理解できると思います。
ここで処方箋が必要となってくるのですが、
それをするのが、大人たち、つまり、政府、というわけなんですね。
なるほど、説得力があります。
あえて難しい経済用語を使ってありますが、物語の展開からそれらの言葉を体感できるようになていますので、
その用語も一緒に楽しんでもらいたいですね。
不況を取り上げていますが、景気回復という、希望の持てるラストに着地しますので、
読後感もすっきりです。
小学校高学年からはもちろんのこと、大人もきっと共感できると思います。