「たろうのおでかけ」シリーズでお馴染みの村山さんの作品。「たろう・・・」と同じく、繰り返しの文章が多く、物語もシンプルですが、教訓や規則なども、やさしく、自然な形で教えてくれるのが、村山さんの作品の素晴らしいところだと思います。このお話も、子羊のむくむくが、「めえ、めえ、あそんでよう」と、お百姓や家畜たちに話しかけますが、それぞれの仕事でみんな忙しく、遊んではくれません。しかたがなく、お百姓の庭から外へ出て行くと、そこにおおかみがやってきて・・・。
この絵本を娘に手渡したとき、ちょうど私も夫も忙しくしていて、2人で協力しながら大仕事(バスルームのリフォーム!)をしなければならなかったので、その前に、「じゃあ、1冊だけね」と、読み始めると、偶然にも内容がそのときの状況にぴったりで(!)、びっくりしましたが、娘も、むくむくのように、いい子で待っていてくれて、私も、この本のお陰で、仕事が終わった後には、娘をいっぱいだっこしてあげることができました。