主人公のりえちゃんの言葉、一人称で語られる文章は、
とても優しく、心地よく読むことが出来ました。
りえちゃんが、お話しするように書かれているので、
とても、りえちゃんの気持ちがストレートに伝わってきます。
相手を思いやる心優しいりえちゃん。
弟のけんちゃんとのやりとりが、かわいらしい。
きつねの子も、りえちゃんという名前には驚いたけど、
だから、「きつねのかみさま」なのね。
誰だってお祈りして願いが叶ったら、
それも自分の名前が書いてあったら、そう信じちゃうよね。
きつねの神さまがくれたって。
あまんきみこさんの優しくて、子供たちだけの素敵な世界のファンタジー。
酒井駒子さんの絵が渋くて暗めだけど、女の子もきつねの子も、
とってもとっても可愛いです。
是非、手にとって読んでみてください。