「いろいろおてつだい」 大人が読んだ みんなの声

小さい子向けおはなし会用にセレクト。
はなちゃんがごはんのお手伝いをする様子を描いてあります。
注目は、自ら「なにしよう？」と考えて行動するところ。
この主体性が素晴らしいですね。
野菜を洗ったり、ご飯をよそったり。
おお、テーブル拭きも大切なミッション。
もちろん、自身の能力に応じて。
お手伝いをするとみんなの心がつながる、という視点が素敵素敵。
ありがとうの言葉も嬉しいですね。

はなちゃんは　ママもいないのに　ねこちゃんと　カレーライス作り
エプロンつけて　じゃがいも洗ってたまねぎの皮むいて
ご飯まで炊いて
えっ？カレー作ったのだあれ？　

テーブルもきれいに拭いて
サラダもついてるカレーライスいただきます　おいしいね！

美味しいね！　食べた後は　食器洗い

今度は　やさいもきりたいな〜　卵も割りたいな〜
何でもママがしてることしたいはなちゃんです

ラストの　「おてつだいすると　みんなの　こころが　つながるよ　はなちゃん　おてつだいありがとう！」

ママの声かな？

表紙の「りょうかいです！」のポーズをとる女の子のイラストに惹かれ、手に取りました。
ふっくらほっぺのかわいいはなちゃんが、食事の支度をお手伝い。
何ができるかな？と自分で考えていきます。
お話を読みながら、うちの子どもたちも、はなちゃんみたいに思ってくれたらいいのに…と思いました。大きくなっても、言わないとやってくれない（言ってもやってくれない）子どもたちに、思わず愚痴が出てしまいそうでした。
えがらしみちこさんの描く小さな子どもに、いつも癒されています。

えがしらさんのやさしい柔らかいタッチの線と色彩の絵本です。
主人公「はなちゃん」の相棒は緑色したぬいぐるみ（？）のネコ。ここでは名前は付けていないようです。
ちいさなはなちゃんがこの絵本のこちら側にいるであろうお母さんのお手伝いをします。
ここで出てくるお手伝いは、絵本の中の子どもだからできるような包丁でなにかを切ったり、煮たりするような大げさなものではなく、野菜を洗ったり、テーブルを拭いたり、お料理を運んだりするというもので、小さなお子さんたちが安心してマネできる内容でした。
最後に今の「はなちゃん」が、
「つぎは　もっと　もーっと　やりたいな
　おやさい　きったり　たまごを　わったり
　おちゃわんあらいも　できると　いいな」と、こんな風に楽しい想像を膨らませて終わるところが、この次につないでいける感じがして、とてもよかったです。
機会があれば、ぜひ低年齢向け（３〜５歳くらいのお子さんたち）に読み聞かせしてみたいです。