月のきれいな夜に、たくさんのクラゲが生まれました。
1.2.3…と数えていって63番目に生まれたのが、丸くないクラゲ、名前はユラ…
仲間たちで、ふわふわゆれている海のなか、その仲間に入ろうとしたゆらでしたが、仲間にしてもらえませんでした。
頭が丸くなるようにいろいろとやってみます。そして、あとはお月様にお願いするだけ…
ちょっと切ない気持ちになってしまいます。形が違うからと一緒にいてくれない仲間たち、そして、そのことで色々なことを考える、ゆら。その考えはかなり深刻で、ドキリとさせられました。
そして、ずっとずっとお祈りする様子が、海の青さの中でゆらゆら揺れているところは、ゆらの気持ちをじっくりと考えることができました。
ただひとり、四角い頭で生まれたゆらの存在が、大きな存在になっているような気がします。