新刊
はっけんずかんプラス 妖怪

はっけんずかんプラス 妖怪(Gakken)

しかけをめくると妖怪が登場!今大人気の本格子ども向け図鑑

  • 笑える
  • びっくり
新刊
ねえ、おぼえてる?

ねえ、おぼえてる?(偕成社)

国際アンデルセン賞画家賞受賞作家最新刊

  • 泣ける
  • ためしよみ

がたたん たん」 大人が読んだ みんなの声

がたたん たん 作:やすい すえこ
絵:福田 岩緒
出版社:ひさかたチャイルド ひさかたチャイルドの特集ページがあります!
税込価格:\1,100
発行日:1988年
ISBN:9784893254641
評価スコア 4.46
評価ランキング 10,809
みんなの声 総数 27
「がたたん たん」は現在購入できません
  • この絵本のレビューを書く

大人が読んだ みんなの声から

みんなの声一覧へ

並び替え

3件見つかりました

最初のページ 前の10件 1 次の10件 最後のページ
  • 人の縁は奇なもの、味なもの

    電車にのりあわせた老若男女。あかの他人がちょっとした出来事で言葉を交わしあい、ご縁が出来ていく。

    昭和の懐かしい感じの電車、人物描写。令和の子どもたちはどういう風にこれを読むのだろうか?
    電車のシートに正座をしているおばあさん。椅子に腰掛けるよりも、正座のほうが楽だという人を何人か知っているが、育った環境や時代などにより、楽な姿勢は違うのだろう。
    下駄履きの柔道部員が、なつかしい漫画を思い出させる。かっこつけて下駄なのかもしれないが、下駄を履くことで足を鍛える意味もあったとか。
    あとの人は令和にもいそうな感じだ。昭和〜令和までの人たちが交流を始める話として読んでも面白い。この絵本は台詞がなく、読者がいろんな想像力を働かせて、自分だけの物語を作りながらお話を読む楽しみがある。
    ひとりひとりの人物が、実に生き生きと描かれ、それぞれの背景やこれからの展開を想像させてくれる。

    人とのつながりが希薄になった、あるいは架空の世界の思い込みだけでつながっていると感じたときなどに読むと、「つながっていく」ことへの希望や温かさが感じられると思う。
    もっとも、今は「知らない人」に話しかれられると犯罪やセールスなどを警戒するようになったが…

    投稿日:2021/02/28

    参考になりました
    感謝
    0
  • 幸せな人たち

     吉野弘の「夕焼け」という詩が好きだ。
     満員電車の中の風景。お年寄りに席を譲る娘。礼も言わず平然と座る「としより」。駅で「としより」が降りて、娘はまた席に座った。と、別の「としより」が来たので、彼女はまた席を譲った。今度は礼を言われた。そして、その「としより」も別の駅で降りて、娘はまた座った。今度も「としより」が来たが、娘は席を替わらなかった。
     「やさしい心の持ち主は/他人のつらさを自分のつらさのように/感じるから。」
     そんな少女を見つめている、吉野弘という詩人の心に惹かれる。

     電車にはさまざまな人が乗ってくるから、いろいろな心情がうかがえる。
     この絵本の乗客たちも、そうだ。
     ひとつの長いシートに座っているのは、新聞を読んでいる会社員。膝に猫を入れたバスケットを抱えている女の子。おばあさんは席に正座で眠っている。男の子は本を読んでいる。隣には柔道着を持った体の大きな青年がアンパンを食べている。そして、一番端っこには赤ちゃんを抱いたお母さん。
     一人だけ立っている青年は絵を描いているのだろうか、スケッチブックを持っている。
     これが全部の登場人物。

     「がたたん たん」と電車が揺れると、女の子のバスケットから猫が飛び出した。
     男の子が席を立って、猫を抱きかかえてあげる。
     「キキキキキーッ」と、今度は電車が急停車。おばあさんの膝から毛糸の玉が転がって。おや、みんなでそれを拾ってあげる。
     と、今度は電車の中に小鳥が飛び込んできたぞ。さあ、どうなるのか。

     小さなことでまったく知らない人が少しずつ笑顔をかわすようになっていく。
     そのたびに絵本の中の人たちに彩色されていくという憎い工夫がなされて、やがて電車は駅に着いて、みんな降りていく。
     なんだか楽しそうだ。
     ふたたび、吉野弘の「夕焼け」に戻ると、最後にはこう書かれている。
     「やさしい心に責められながら/娘はどこまでゆけるのだろう。/下唇を噛んで/つらい気持ちで/美しい夕焼けも見ないで。」
     この絵本の人たちは、美しい夕焼けを見る人たちだ。

    投稿日:2016/04/03

    参考になりました
    感謝
    0
  • 福田岩雄さん

    福田岩雄さんの作品がとにかく好きなのでこの絵本を選びました。さすが!という言葉がぴたりとあてはまる作品でした。登場人物たちの刻々と変化する表情の描写が素敵でした。特に気に入ったのは色の付け方です。電車の中に漂う空気をこの様に見事に表現するとは恐れ入りました!素晴らしいです。一瞬を逃さずに描いてある所も素敵だなともいました。皆が笑顔になるのは些細な事でなれるのだと教えてくれる絵本でした。

    投稿日:2008/12/08

    参考になりました
    感謝
    0

件見つかりました

最初のページ 前の10件 1 次の10件 最後のページ

※参考になりましたボタンのご利用にはメンバー登録が必要です。

「がたたん たん」にみんなの声を投稿された方は、こんな絵本にも投稿しています

はらぺこあおむし / しろくまちゃんのほっとけーき / ぐりとぐら / おつきさまこんばんは / きんぎょがにげた / いないいないばあ / もこ もこもこ / ねないこ だれだ / がたん ごとん がたん ごとん / じゃあじゃあびりびり

絵本の人気検索キーワード

ぐりとぐら /  はらぺこあおむし /  バムとケロ /  こびとづかん /  はじめてのおつかい /  そらまめくん /  谷川俊太郎 /  ちいさなちいさな王様 /  いないいないばあ /  いやいやえん /  スイミー /  飛び出す絵本

出版社おすすめ



児童書出版社さん、周年おめでとう! 記念連載

みんなの声(27人)

絵本の評価(4.46)

何歳のお子さんに読んだ?


全ページためしよみ
年齢別絵本セット