あかね書房の幼年童話シリーズ。
娘と読むのは『ふらいぱんじいさん』以来2冊めです。
確かあの時は何日かにわけて読んだはずですが、この本は
(章ごとにわかれていなかったせいもあって)一気に
読んでしまいました。
娘の成長をしみじみ感じ、またやっぱり佐藤さとるさんと
村上勉さんのコンビは最強だなあ・・などということも感じながら
楽しく読んだのです。
挿絵の入り方とか構図もいいんですよねえ。物語をくっきりと
補強しているように思います。
あとがきで佐藤さんは「『おもしろいこと』は、なにも遠くへ
いかなくてもいくらでもある。どこの家にもある台所などを
舞台にしたって、物語はつくれる」と書いていて、何度でもご自分の
台所に足を運んでこの物語を作ったと話しています。
小さな子どもの暮らしに寄り添うかのようなこんなスタンスが
楽しい幼年童話を作る秘密なのだろうなと思いました。
ぼうやのやったいたずらはいただけないですが(笑)、娘は
女の子のせいか「かわいそうだから、こんないたずらは絶対しない!」
と言っていたのでよかったです。
このシリーズ、楽しいので他の本も読んでみようと思います。