レオニの作品で、わにが出てくるのは初めて読みました。
しかも、このわには2足歩行しちゃうし…。
わにのコーネリアスは生まれた時からなんだか2足歩行が上手で、その内いつでも2本足で歩くようになり、「立って歩くことの素晴らしさ」を群れの仲間に訴えるのですが、分かってもらえず、群れを一旦飛び出すことになります。
分からない人たちに、自分しか分からないことを訴えるのは難しいですよねー。とても歯がゆい。そんなところがよく描かれています。
そして、コーネリアスは旅先で出会ったサルに逆立ちと、しっぽで気にぶら下がるやり方を伝授してもらい、得意になって、また(なぜ、ここで戻っちゃうのかなぁ?と、思うのですが)群れへ戻って、新しくできるようになったことを、みんなに見せびらかします。
群れの仲間は相変わらず気のない返事、また怒って群れを飛び出そうとすると、群れの仲間達がなにげに逆立ちの練習をしているのを見て、気が分かります。これで、物語はお終い。
奥のふかーい作品でした。