背景が淡いクリーム色で、優しいクレヨンの線で描かれた絵は、見る者の心に安らぎを与えてくれます。
前半は、主人公の小さな女の子が、動物たちに「呼びかけては逃げらる」というエピソードの繰り返しで、ひとつのリズムになっています。
後半は、女の子は、身動きせずにじっとしています。そこには動きが感じられませんが、近くで見ると女の子の目が動物たちを追って動いているのがわかります。
大勢の読み聞かせでは、女の子や動物たちの細かな表情が見えませんが、近くで聞ける、少人数の読み聞かせには、とてもよい作品だと思います。