「ぼくのぼうし どこいったん?」と繰り返しのフレーズの中で、いろいろな動物たちにたずねていきます。
次は、どんな動物かな?ぼうしの行方は?と楽しみにしながら読みました。
短いそっけない言葉でも、関西弁なんで、なんだか愛嬌が感じられます。
文章の色も、黒だけでなく赤やグレーなどで表現されていて絵本に秘められた思いが感じられました。
最後の結末も読み手自身が想像できる展開で、子ども同士で「考えの多様性」を学び合える。「答えは1つじゃない。色々あっていいんだ」そんな奥の深い絵本です。
この絵は、あまり表情もなく動きも少ないのですが、逆に登場人物の視線やちょっとした身体の動きにクローズアップされているように思います。「ぽー」っとしている主人公のくまさんに注目です!!